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【建国記念の日】親がバブルで子供は堅実世代という今の日本はどんな文化を生み出していくのだろう

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自分が小さいときは大人に理解してもらえない事がいろいろあって、程度の差はあれど基本反抗することを避けることは出来なかった。

そしてその心の中には、そんな中年や年寄りに自分の好きな●●(例えば自分にとっては音楽)の事とか分ってたまるか…というような想いを抱えていた事が幾度かあったように記憶している。

自分の子供が成人するような歳になってふと想うのは、イマドキの若者は音楽や芸術でもあまりに偉大な人達がまだリアルに生きていてやりにくいだろうな…と

若さがなければ表現できない事も確かにあるのだけど、歴史を作りあげてきた音楽家、芸術家の人達の演奏力、表現力は本当に圧倒的なパワーをもってこちらに伝わってくることをここ最近体験して幾度かブログにも書いた。

今の時代楽器をやるとか、バンドをやる事に親も学校も反対なんてあり得ないし、まずスタート地点の意識が完全に違う訳だけど、自分達の時代はまだその辺をやる人間が少数派ったことがいま思い返すと大きいような気がする。

聴いている音楽にしても、洋楽を聴いている人が少ない時代だったし、スタジオミュージシャンがどうしたとか、プロデューサーが誰だ?とか気にするような人間は学年で2~3人みたいな時代だっただけに、話しが通じる新たな仲間が別な学校で見つかると感激してたような思い出もあるけれど、ネットで繋がるのが当たり前の時代からすると信じられない話しかと(苦笑)

ここから想う事が2つほどあって、

イマドキの若い世代は、どう頑張っても音楽・貫禄のどっちでも敵わない爺さんバンドが沢山活動してるうえに、下手すると大嫌いな父親のほうがギターが上手いという現実と立ち向かうことになったりする訳で、これは考えようによっては音楽に無理解な親のほうが有難いこともあり得るよな…と思ったりする訳だ。

40年くらい前なら父親は日本酒飲んで演歌聴くみたいな感じだったのが、今は60代でも最新ウォークマンでハイレゾ音源再生、挙げ句絶対10代が買えないような高級ヘッドホンしてるという現実も自分としては相当に受け入れがたい心理状況の青春状況な気がする、、、そういう意味でパンクは永遠かも?(苦笑)

そしてもうひとつは、僕らのようなバブル世代はある意味、「俺の音楽で世界を変えてやる!」とか、現実味のない夢を追いかけてた人間が結構沢山居るw

だがそのマインドって実は企業が必要としているイノベーションの源泉として必要不可欠なものではないのかと自分は思っている。

音楽や芸術を志した人間なら、給料やボーナス、有給休暇に失業保険など無縁で、時にはギャラの未払や仕事を出している側の都合でプロジェクトが打ち切られたりといったアクシデントを乗り越えながらヒット作に恵まれれば状況は一変するぞ…という耐乏生活をほとんどの人が経験していると思う。

そしてここに共通するのは、自分が信じることなら生活が大変でも頑張ってしまうマインドで、これはイマドキのリスクを可能な限り回避するとか、キャリアデザインみたいな考え方からすると信じられない話しだと思う。

それなりに成長してしまった組織を維持していくには起業家タイプよりも、実直な実務家タイプが向いている。だがニュースサイトやビジネス関係の雑誌などにはイノベーションの必要性が盛んに特集されていて、これを見ていつも思うのは、大企業は多くの優秀な人を採用しているけれど結局、無難な人を重用して前述のような、夢が合致すれば生活苦しくても頑張るマインドもった人間を腐らせているのでは?という事。

そんでもって、イマドキの若い世代からバブル世代は使えないとか、えらく評判わるい(若い世代だけでなく全部から嫌われている?)ようなんだが、少なくとも70年代から80年代って本当に世の中にいろいろなものが登場してきた時代で、繰り返しになるけれど、それらを受け止めながら年齢を重ねてきたバブル世代はイノベーションや、新しいものを取り入れることへもかなり寛容な世代で、こういう世代と若い世代がうまく改革を実行できないというのは非常に残念な気がする。

アメリカ大陸を開拓するにあたっては、それまでのヨーロッパでの生活習慣や慣習が通じず、厳しい生活環境下においては体力があって、古い考えに縛られない若者が生き残りに大きく寄与したことが起因して親子の服従関係が緩やかになったというような話しをどっかで読んだことあるのだが、親がバブルで子供は堅実世代という今の日本はどんな文化を生み出していくのだろう。

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