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風邪を引いてもマスクをしない正社員と予防のためにマスクをする非正規社員

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谷崎潤一郎の「陰翳礼讃 (中公文庫)」の中に、上山草人から聞いた話しとして

アメリカでは礼儀作法が実にやかましい。男子が女子の前で肉体の一部を見せてならないことは勿論、鼻をかんでも啜っても咳をしてもいけない。だから風邪でも引いた時は何処へも出られず、一日家に籠もっているより仕方がないという。この調子だと、今にアメリカ人は鼻の穴から臀の穴まで、舐めてもいゝようにキレイに掃除をし、垂れる糞までまでが麝香のような匂いを放つようにしなければ、真の文化人ではないと云い出すかもしれない。

こんな事が書かれています(昭和8年という太平洋戦争前に書かれたもの)。

敗戦から時は経って、昭和40年代、ハンカチ、ちり紙、爪検査というのを経験していたので、検索してみると2008年のYahoo!知恵袋では、今でもやっているという回答を見つけることができます。

冒頭紹介したアメリカは、時代も変わったようで、NHKの世界まるごと質問箱というところでは、世界各国でのハンカチ・ちり紙持ち歩き事情を垣間見ることができ、多くはトイレにペーパータオルが設置あるので持ち歩く習慣の減少している傾向が伺えます。

日本では新型インフルエンザ、ノロウイルスなどの流行を経験し、普段からマスクをしている人を見かける事が増えていますが、風邪を引いていてマスクをしている人とだけでなく、予防的な観点や防寒の一貫でマスクを着用している人の割合も多いと思われます。

自分の場合はまさにその両方の理由で通勤時や人混みではマスク着用するように心がけているのですが、これは仕事を風邪で休みたくないという一心から来るものです。

零細会社なので休めないという事情もありますが、休むと結局スケジュールが狂い、それを挽回するために、普通よりも働くことになるので自分の体調管理をキチンとすることが結果からみると一番楽だからです。

ただ、こういう休めない事情の人がどの程度いるかわかりませんが、風邪を引いて休んでもまあ有給で休めるし…という理由かどうかは判断つきませんが、平気で咳しまくっている人、必要以上の大きな声を出してくしゃみをしている人が結構居ることに驚かされます。

有給で休みがとれる正社員は風邪を引いてもマスクをせず、非正規社員は予防のためにマスクしてんじゃね?というのは目線として斜め過ぎるかもしれませんが…

まずは咳やくしゃみは思いがけず出てしまうものですからある程度は致し方ないでしょう。ですが周りの迷惑考えたらハンカチを口にあてるくらいの配慮できないものでしょうか?とまずは言いたいかなと。

自分が風邪を引きたくないという言わば我儘から発していることではありますが、それが周りに迷惑を掛ける確率が低くなっているというのは皮肉な事です。

ですが、この動画とか見てまだ平気で、咳やくしゃみを電車、バスなどのような公共交通機関で無神経に繰り返すことが出来る人はちょっと勘弁して欲しいです。

世界まるごと質問箱を見ると、日本のハンカチやティッシュ持ち歩きという習慣は特殊な部類に入るようですが、トイレにペーパータオルがあるから持ち歩く必要無いという事ではなく、周りにうつすことを出来るだけしないという観点から、マスクの着用、ハンカチ・ティッシュ持ちは推奨されても良いような気がします。

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