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時代を描写するための喫煙表現も批判対象にするのはいかがなものか?

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こうやって取り上げるより、無視したほうが良い場合もあるな~と思いつつ。

制作をやっている立場として、日本禁煙学会が映画「風立ちぬ」の喫煙場面に要望書を出したという事がYahoo!のトップに掲載されていて、こういうのが話題になるとそれに対応する担当者は大変だろうなと思いエントリ書いています。

この要望書、具体的にスタジオジブリ側に渡して回答を要求しているとか、具体的な行動がどこまで行われているのかこの記事からは分りません。

このような発表が大きく取り上げられ話題性が確保されてしまうようになると、表現活動が制限されてしまったり現場の萎縮に繋がることを心配しています。

こちらに条約違反になっている書いてある、その条文が書いてあるのですが、

第十三条たばこの広告、販売促進及び後援

4- (a)

虚偽の、誤認させる若しくは詐欺的な手段又はたばこ製品の特性、健康への影響、危険若しくは排出物について誤った印象を生ずるおそれのある手段を用いることによってたばこ製品の販売を促進するあらゆる形態のたばこの広告、販売促進及び後援を禁止すること。

広告、販売促進及び後援を禁止とありますが、表現としての喫煙を直接禁止している文章にはわたしは読み取れませんでした。

オリバー・ストーン監督が日米双方に歴史をもっと勉強しろと提言しているタイミングだったりする訳ですが、もうかなり昔の話しになりますが、時代劇の時代考証が甘いというのが話題になった事を思い出しました。

その時代背景を監督がちゃんと描きたいと思えば、思うほど、今の時代にそぐわないモノを扱わなければ行けない事があると思います。(演出としてそこをあえて無視するという手法もありますが)

禁煙が一般浸透していくことに反対しませんが、こういう(特に時代的な描写を必要とする作品における)描写が喫煙を助長するという批判を受けてしまうのは、表現の自由という観点から考えると受け入れがたい主張だと考えます。

喫煙シーンを見て、喫煙を始めることの問題点は確かにあるでしょう。ですが表現を規制されることで伝えられなくなる事にも、同じように問題があると自分は考えます。

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