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日本うつ病学会の発表した「新型うつ病の特徴」にちょっとびっくり

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日本うつ病学会の総会会長を務めた中村純産業医科大教授が「患者はコミュニケーションが下手な傾向があり、精神療法が効果的なことが多い。企業は患者を職場で排除的に扱わないで欲しい」と話したというニュース。

新型うつ病の特徴は

  1. 自分の好きな仕事や活動の時だけ元気になる
  2. 「うつ」で休職することにあまり抵抗がなく、休職中の手当など社内制度をよくチェックしている
  3. 自責感に乏しく会社や上司のせいにしがち

という事で、医師の立場としては確かに「企業は患者を職場で排除的に扱わないで欲しい」という話しになるのかもしれませんが、これがどんどん増えていったらどうなるんでしょうね。

民主化が進むとか、社会が高度化することで、個人、労働者の立場が守られるのは確かに大事なことだとは思うのですが、そもそも給料を払う会社を存続させる事がこのデフレ環境下で厳しくなっている事を考えると、いろいろな工夫や苦労をしながら会社経営踏ん張っている立場の人間からすると、中々受け入れにくい言葉が並んでいるように思います。

また、「医学的知見の明確な裏打ちはない」というのに、こういうメッセージを専門家が出してしまうのってどうしたものでしょう…これ以外に何か症状に対して立ち向かっていく方向のメッセージもないものか…と思ってしまいます。

コストプラスで単純に消費者にコスト転換できる会社がどれだけあるのかも疑問ですが、大手ならこういう提言が医師からされている理由で組織の制度改革が出来るけれど中小零細ではなかなかそうもいかないのが現実ではないかと推測します。

無い袖は振れないというのが本音にはなってしまうのですが、だから小さい会社はダメだよね…という話しをされてしまうと、いろいろ巡り巡っての話しになりますが、この国で起業のリスクを負う人がどんどん減るのではないかと思っています。

その分野の医師という専門家の立場からみて、昭和の時代にはあれだけ長時間労働であったり、不条理な労働条件であっても仕事を多くの人が続けられたことは逆にどういう風に分析、判断できるのか気になるところです。

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