自分が無条件に情熱を傾けられる事は何ですか?
世の中には自分の思いとは裏腹に、人に合せて仕事をしている感覚に陥りがちなタイプの人もいれば、うまく自分のフィールドでコントロールしながら結果も出している羨ましいタイプの人が居る訳ですが、自分にとって、黒澤明氏や岡本太郎氏は自分の思いを貫き通して仕事しているイメージがする代表格。
岡本氏の著書「自分の中に毒を持て」にはこんな一説が、
矛盾に体当たりし、瞬間瞬間に傷つき総身に血をふき出しながら雄々しく生きる。
生命のチャンピオン、そしてイケニエ。
それが真の芸術家で
その姿はほとんど直視にたえない。
ここ最近読んでいる書籍の中で、作者は違えど多くの矛盾を抱え、多くの人がそこに立ち向かっている様子はとても参考になるのですが、今回の岡本氏の場合、最後の一文「その姿はほとんど直視にたえない」は彼なりの矛盾とぶつかった時の表し方なんだよなと。
自分を振り返ると、その場の雰囲気を壊したり、相手に嫌われるのを恐れて、自身の考えを曲げてしまう側面と、想い通りに行かない事の不満を幼稚に表に表してしまう両面についての自覚があり、レベルは違えどある意味これも直視に耐えられない恥ずかしさありますが、岡本氏はこうも書いています。
意思を強くする方法なんてありはしない。
そんな余計なことを考えるより、ほんとうに今やりたいことに、全身全霊をぶつけて集中することだ。
岡本氏は、絵描きは絵の技術だけ、腕をみがけばいいという考え絵方に納得できず、留学したフランスでは芸術運動のほか、哲学やら民族学を学んで、自分の向かうべき方向性を模索していますが、自著の中ではこんなアドバイスをしています。
とにかく無条件に生きるということを前提として、生きてみることをすすめる
今日冒頭では自分の機嫌の話から初めてしまいましたけど、自分の場合クリエイティブ系の仕事をフリーランスなり自分で興した会社でそれなりの年数続けていくとやはり余計なものがいろいろ絡まってきていろいろ悩んだときは、自分が無条件に情熱を傾けられる事はなんだろう?という振り返りと、頭の整理の仕方は有効かもしれないと思いました。