女王様といじめ中学生
昨晩、品川区の教育委員会が、いじめなどを行なう生徒を出席停止にできる制度の積極運用方針を打ち出し、これについて議論が別れているとNHKが報じていました。
2人の子供が中学卒業まで品川区に住んでいた関係もあり、学校の選択制とか、レベル開示だったり実験的な取り組みを行なう区だというのは身をもって体験済みで、今回のニュースを見た感想としても品川区らしいな、、と思ったりした次第。
ニュースでも報じていたように、基本前提として
- そもそも義務教育を受ける権利があり、それを邪魔されていることは問題
- この登校制限については教育基本法にも規定があるらしい
- ただし、義務教育という立場上、登校を制限された子供の教育機会の確保の課題もある
こういうところを踏まえつつ、その判断を連発するのではなくあくまで抑止力として機能させるのが狙いとの事です。
NHKが報じたインタビュー映像では、登校停止では結果根本的な解決にはなっていないのでは?という意見と、実際に適用された埼玉の事例を紹介していましたが、教育者の立場からすると、問題起こした生徒を教育委員会で指導してもらうのではなく、学校で面倒みるべきだという主張の人もかならず居るだろうと推測します。
ただ、この視点は教育現場で頑張る立場からすれば当然の主張かと思いますが、これまで報じられるいじめの内容からして、それは犯罪に該当するのでは?というケースもこれまで通りオブラートにくるんでしまう事について、例えば法律家の立場からするとどういう意見になるのだろうというのが気になっていたりします。(つい先日のいじめ問題でも、そこで繰り広げられた行為は普通に考えて犯罪だよね?という指摘が掲示板でも多くなされており、そこには自分も同じような意見なので)
現状それを周りの配慮で見方をかえることで扱い方法を変えているような気がするのですけど…根本的な違いがありはしますが、エリザベス1世の生涯を扱った映画の中で、法律は国、人民を治めるための物で、自分はその上に存在しているだという台詞を語らせている映画があったのを思い出しつつ、
今回の出席停止運用といじめの事件性の問題だと、憲法に定められた権利と法律の問題とか、これはこれで難しい議論になりそうだ、、、と思ったのでした。