エンバカデロ・テクノロジーズの「HTML5 Builder」に一目惚れw
web制作会社として看板を掲げつつ、元々の音楽や映像方面のコンテンツ制作の他に、ここ2年程はeBookProとしての電子書籍の企画制作などもやっているCMパンチでありますが、ここ最近は企業サイトの制作に対して、webアプリケーションのユーザインターフェース(UI)デザイン、タブレットおよびスマートフォンで動作するアプリのUIデザインを依頼いただくケースが非常に増えて来ています。
ユーザーインタフェースの提供にあたっては、ユーザ・エクスペリエンス(UX)部分についての知識も必要となりますが、この辺のアプローチを開発側とデザイン側がうまい事仕事が出来る環境はまだ発展途上な気がしています。
前置きが長くなってしまいましたが、多様化するデバイススマートフォンの登場から急速な普及期を迎え、アプリケーションを提供している会社の戦略として対応が必要なことが明確になってきて、まさに現実のものになってきた今日この頃な訳ですが、画面サイズだけ見てもその様々な解像度に適したUIを提供しようとすると頭痛がしてくる感じな訳ですが、各プラットフォームごとに開発、、、という事になれば開発側の苦労も相当な負担だろうと推測できます。
今日はエンバカデロ・デベロッパーキャンプの記者発表の場にお邪魔させていただく事ができ、Web、モバイル向けのビジュアル開発ツール「HTML5」BuilderやWindows8/MountainLionに対応したビジュアル開発環境を提供する、「DelphiXE3」と「C++BuilderXE3」についてのDavid Intersimone氏と日本法人代表の藤井等氏の話を聞いて来ました。
専門的な解説はメディアの記事をお読みいただくのが良いかと思われ、
- エンバカデロ、PC&モバイルの統合型ビジュアル開発ツール発売 - ケータイ Watch
- エンバカデロ・テクノロジーズ、「Delphi XE3」「C++Builder XE3」「Embarcadero RAD Studio XE3」を発売:CodeZin
- ニュース - エンバカデロ、メトロUIのクロス開発ができる「RAD Studio XE3」を出荷:ITpro
個人的に印象的だったのはMetropolisと呼ばれる、Windows8スタイルのデスクトップアプリを容易に構築出来る技術の紹介でした。
8だけでなく、XP,Vista,7でも実行可能で、既存アプリケーションをMetropolisに変換も可能だそうです。
今日の発表の中では、実際にジャイロ・加速度センサー、GPS,カメラなどの要素を組み込んだデモをDavid Intersimone氏が披露してくれました。
そして、わたしが今日一番見たかった、「HTML5 Builder」。
こちらはそのネーミングの通り、HTML5やCSS3、JavaScriptによる単一コードでWebアプリなどが開発できるツールということで、AndroidやiOS、Windows Phone、BlackBerry向けアプリを視覚的に開発できるようになっており、実際の画面はこんな感じですね。
「HTML5 Builder」についてもDavid Intersimone氏が簡単なデモを披露してくれ、単一のソースを、異なるデバイス、OS向けにその場でコンパイルして転送、実機で動くところを見せてくれました。
個人的には今日冒頭で申し上げたようなUIデザインをこの「HTML5 Builder」でどこまで作り込めるかが気になっています。「スタイルデザイナ」と呼ばれる画面についての解説もあり、その中で「ベクターUI」が扱えるという訳が出てきて、この部分を詳しく聞きたかったのですが、残念ながら質疑応答の時間はすでに別所に打合せに向かわねばいけない時間で残念ながら断念した次第です。
この後の打合せというのもSenchaを利用したwebサービスのUIデザインの案件だったりしてこの辺りの開発とデザイン需要はまさに急激に伸びているという印象で、今日見せてもらった「Embarcadero RAD Studio XE3」や「HTML5 Builder」で開発するアプリのデザイン案件が舞い込んで来るのも近いだろうなと思ったのでした。