【巨人内紛問題】団塊世代が戦中派に“コンプライアンス”でクーデターを仕掛けたけど、その会見自体が独断で内部統制崩壊というブーメラン状態
江川事件とかその当時結構な話題になりましたよね…
渡邉恒雄氏って自分の母親と同じ年な事もあり、あの戦中年代の凄さは自分の生い立ちの中でも影響受けているので今回の“巨人内紛”に関する報道には色んな感情入り混じるものがあります。
渡辺氏の“老害”ぶりを応援する人はいないでしょうが、政治の世界ではよく「院政」って言葉が使われたりしますし、これまでの彼の行動を見聞きしている人であれば、清武英利球団代表って人が渡辺氏からの介入し無いはずないじゃん…と誰もが指摘するかと思います。
本質的なところとして清武英利球団代表の指摘するように、そこには生活する人たちも居て、渡辺氏の一声で生活が一変してしまうのは確かに良くないことですが、勝負事の世界ではもっと厳しい現実があるはず。
清武球団代表はオリンパス引き合いに「最高権力者がコンプライアンス破ってはならない」とも語っているようですが、wikipediaの企業コンプライアンスの項目には皮肉にもこんな記載が
コンプライアンス違反が起きやすい環境および体質
一族(同族)経営、ワンマン経営(上層部が絶対的な権力を持っている。独裁的な体質。しかし全ての一族経営企業がそうとは限らない。経営者の性格によっては逆に違反が起きにくいこともある)。
渡辺氏の人物的な背景には、軍隊時代自分より能力や学歴が劣ると思われる人間からうけたいじめ経験やら、一人で百人は動かせるんだと分かった東京大学の共産党入党経験、そして敗戦からの復興時代を這い上がってきたある実体験の凄さがあり、そこに現在握っている権力(パワー)があれば傲慢にならないほうが不思議です(擁護しているのではありません)
この戦中世代渡辺氏に対する団塊世代の清武球団代表(61)のクーデター、2011年よろしく「コンプライアンス」という言葉を使っていますが、残念ながら渡辺氏のこれまでの発言で
「無礼な事を言うな。分をわきまえなきゃいかんよ。たかが選手の分際で」
とかを踏まえると、「私物化のどこが悪い?」と言いかねないタイプですし、清武球団代表から実権剥奪しらた上で、自分が生きているうちはやりたい事やるって結末になりそうな予感が今はしています。
万が一、各種報道でのバッシングにさすがに高齢な方ですから、気持ちの緊張が途切れてしまう事も考えられるので、そういう場合には完全引退も有り得るかもしれませんが、戦中派と団塊世代の戦い方としてこういう方法しかなかったのかと…(自分の世代はより従順に仕込まれた世代ですから、偉そうなこといえませんけど)
自分たちの世代はバブル世代という、戦後稀に見る役に立たない世代として評価定着しているのは悲しくはありますけど、通常であれば定年している60歳超えと、85歳が日本のプロ野球をめぐってこういう戦いしているんですからこれはこれで凄い事かもしれません。
IT化が進むことで知識労働を続けることはどんどん進化していくと予想され、そこに65歳定年の実現とか、年金支給が70歳とかに引き上げられ、働けるならいつまでも働きたいって思う人がかなりのパーセントでいるだけに、
自分たちが60代になってもまだ団塊世代が80代半ばでいろいろ指図してるのか…と思うと、イマドキの若者はって批判が古くから存在すように「老害」も同様の構図なんだよな…と感じつつ、
高齢化社会を生きていくうえで、仕事を続けるのは大変有効・有用な事なんですけど、下の世代の活躍の場を奪う形になってしまっては意味ないですよね、ギリシャに続いてイタリアも経済危機?って今、年金や金融資産を活用してのんびり生活ってのは大変厳しい状況ではあるでしょうけど、高齢者が安心して引退してくれないとやっぱ下の世代が活躍できないって事を考えると、景気が回復して欲しいなとか、経済ってほんと大事なんだな、、って感じてしまうのでした。
P.S.
渡辺氏へは、こんな場所で普通の人が葉巻を吸っていたら報道陣から総攻撃くらっているだろうに、ってマスコミ側も超特例待遇がこれまで続いてましたが、この辺に変化は起きるのか?とか、
あと、今回の騒動そのものに着目した場合、渡辺氏と同様、清武代表のほうも独善的って意味では負けてないって指摘や、今回独断で開いた会見に、球団の内部統制という意味では逆に言えば(清武代表の方が)とんでもない話だってブーメラン状態の指摘に目を通しておいて損はなさそうです