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【アマゾン料率55%問題】KDP利用時$9.99以上の値段だと著者が直接出版していても35%しか支払わないアマゾンにしては譲歩してるのかも(受け入れるかは別問題だけど)

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電子書籍関連の仕事をしている、していないに関わらずこのところのアマゾンが日本で電子書籍ビジネス開始ってニュースと、その契約内容について議論沸騰している様子は眼に入っている状況かと思います。

わたし自身、日経がこのニュースを掲載したときにエントリ化、多くのアクセスをいただきましたが、

その後BLOGOS編集部の

この記事が大きな注目を浴びています。

最初のエントリを書いた時点で噂話のレベルではありますが、アマゾンと日本の大手出版社との交渉は全然進んでいなかったし、「ふざけるな」というレベルで、断ったところもあるというような話を聞いてはおりました。

自分としてはこの背景があったので、日経の記事を読んで、どちらかが譲歩するなりしてどこかに落ち着いたのかな?という思いで、ああいう形でエントリ化したのですが、J-CASTニュースを見ていくと、そもそも交渉の進展状態は日経の報道と違うのか?という状況が見え隠れしており、「合意した」というPHP研究所についても報道を否定しているというしほんと何だかな…という感じですね(苦笑)

ただ、今電子書籍ビジネスに関わっている立場として

「こんなの論外だ!」アマゾンの契約書に激怒する出版社員 国内130社に電子書籍化を迫る

この記事で紹介されている出版社の方の反応について、ひとつだけ思ったことがあります。

アマゾンの条件が、惨いとか、いやいや妥当な線だろ、、、などこの料率についても議論沸騰してますが、そもそもアマゾンが電子出版としてサービス提供したKindle direct publishing、35%ロイヤリティと、価格設定やらアマゾン側の条件に応じることで70% Royaltyが適用されるというサービスを展開しています。

 

このサービスについての報道

海外の事例なのでそんなの知らんという事もいえるでしょうが、著者に直接支払いをするサービスでもこういう料金設定だったわけで、アマゾン側が出版社と著者への支払いを考慮した料率として55%を提示してきたというのは、彼らなりには譲歩?もしくは配慮したのは感じられるのです。(それを日本の出版社が受け入れるかはまったく別問題)

あの日系の記事が出る数日前、アマゾンは英語圏での売上が相当にあるだろうし、これからKindleを縦書き対応させるとか旧来手法に拘る日本の出版社と交渉して、これを実現していく気は本当にあるのかな?とか、面倒だから撤退するとかもありなのでは?と冗談で話していたなかであの報道がされたことで、自分としては素直に嬉しいという状況だったのですけど、どうもぬか喜びで終わる可能性も大きそうな感じがしてきましたね(苦笑)

アマゾン側が要求している著作権関係のところのハードルは、これまた調整には難儀しそうですし、

あ、そういえば2chのまとめサイトだけを見て、ツイートしたりブログ書くなどの拡散行為をすると迷惑になる場合があるからやめよう、、、的な指摘がなされてたのをちらっと見かけましたが、iPhone5が出るとか、今回のアマゾンの事など日経の記事を見て、ブログ書いてしまった自分はこれまた余計な情報拡散してしまったのか…とここ数日憂鬱でした(苦笑)

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