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アマゾンが年内に電子書籍事業参入へ、Kindleも投入と日経がトップで報じる

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今日の日経朝刊のトップ、アマゾン、日本で電子書籍の記事をすでに多くの方がご覧になったかと思います。

1__ 主だった内容としては、アマゾンが小学館、集英社などと詰めの交渉に入っていて、年内にも日本語の電子書籍サイトを開設、スマホなどへの配信の他、キンドルも投入する構えで、すでにPHP研究所とは合意、約1000点の書籍を提供する予定で、講談社、新潮社とも交渉しており1~2ヶ月以内に数社との契約を目指していると報じていますね。

国内電子市場の拡大にこれが弾みになるのは確実で、日経が伝えるとおり、アマゾンはすでに電子書籍以前にクレジット決済顧客を大量に抱えておりこの顧客基盤は、ここ最近参入した国内電子書籍配信サイトは逆立ちしても敵いません。

これまで交渉が難航した理由のひとつに、電子書籍の価格設定決定権をアマゾンが握っていることを国内出版社が警戒したとありますが、ここには収益の分配モデルの問題も当然あって、現状米国アマゾンを通じてKindle Storeで電子書籍を配信しようとすると35% Royaltyか70% Royaltyのどちらかを選択することになりますが、日本展開にあたり、何かしらこれまでと違う選択方式が出てくるのか非常に気になるところです。

解説面のほうでは、アマゾンは公表してはいませんが、書籍の売上高は紀伊国屋など大手を上回るとされており、この顧客基盤は国内勢に脅威な訳ですが、ここに国内勢としてはサイトの使い勝手で対抗するとありますが、多分またアマゾンを通じて世界向けに、それもマルチデバイス対応で電子出版する便利さを実際に体験した人が少ないのでこういう書き方になってしまうのかな?と思ったりしています。

eBookProでは丸善出版株式会社さんと協力してiBookStoreからePub電子書籍の制作・販売を行ってますが、

これに続いてAmazonのKindleStore向けにもコンテンツ提供を行うべくKindleストアからの電子出版をつい最近実体験したのですが、

この経験で分かったことは、ePubからの変換でも何の問題もなくKindle向けのファイル制作は出来るのですが、書式さえ整っていればワードの書類からでもKindleStore向けに電子書籍はリリース出来る圧倒的な手軽さがまずあり、

販売開始された電子書籍は世界のアマゾンのサイトから購入可能で、パソコンでも、iPadやiPhoneといったアップル製品だけでなく、アンドロイドの端末、そしてアマゾンのKindleでも当然読めてしまう訳で、これまでアップルからアプリで出すと審査が通る通らないとか、これまででは考えにくい問題に対処せねばいけませんでしたが、そういうわずらわしさからはまず開放されることがあり、

何よりも、多くの書籍購入者がいるマーケットにその書籍を流通させることが一瞬で可能になる訳ですから、ePubはオープンなファイル形式なので今後の拡大は確実かとは思いますが、iBooksotoreだけの販売では大きな収益が見込める状況では残念ながらまだない状況において、アマゾンで電子書籍が販売できるようになるメリットは見込み客との接点確保という観点で著者や出版社にとってこれ以上に嬉しいことは無いはず、

今回のアマゾンの年内電子書籍事業参入のニュースは、電子書籍元年から、もがいていた国内情勢に大きな前進をもたらしてくれるのではないでしょうか?

追記:11月こちらのセミナーに出演させてたいだく事が本日確定しました。「Qlippy」でソーシャルリーディングに取り組んでいるスピニングワークスの白形さんもご一緒させていただくので、そっち方面にご興味ある方も是非ご参加いただければと

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