電子書籍専用端末は「5,000円以下」なら買って良い考える人45%
楽天では電子書籍ストア「Raboo」を展開中ですが、つい最近楽天リサーチ株式会社を通じ電子書籍に関するインターネット調査を実施、楽天リサーチ登録モニター(約217万人)の中から、全国の20~69歳の男女計1,000人を対象に行った調査結果を発表していたので一部をこちらでもご紹介しておきます。
調査結果概要は以下のとおり
- 電子書籍の認知度は7割超
- 電子書籍、6割近くが今後「利用したい」
- 電子書籍、手軽さは魅力。一方、紙で読みたい思いも強い
- 電子書籍を読むのに使いたい端末、「スマフォ」の躍進、専用端末も微増
- 専用端末購入の購入金額は「5,000円以下」
ここで出てきた結果がどれだけ電子書籍ビジネス市場拡大や販売数に反映するか微妙なところもあるのですが、電子書籍ビジネスに関わっている立場としては、
4番目にある使いたい端末として「スマフォ」の躍進が確かに気になりますが、注目すべきは2010年と2011年との数字の比較ではないでしょうか?そしてやっぱりね...という結果ではあるのですが「パソコン」が45.9%でトップだというのを良く考えるべきだと思う訳です。
昨年との比較の中で閲覧する端末の種類で一番数字を減らしたのはiPadなどのタブレット型多機能携帯端末(42.3から30に下落)ではありますが、世の中では今後も、様々なタブレット端末やら専用リーダーが投入されてくる事が予想されますが、電子書籍が本当の意味で一般浸透するにはここで出てきている専用端末購入の購入金額「5,000円以下」というのは正直な数字は頭に置いといたほうが良さそうな数字かと思います。
自分の場合も40代になって急激に視力が落ちてきていて、文字のサイズが小さい薬品の箱とか、CDのジャケット関係の文字から、docomoのモバイルルータのパスワードの文字が細かすぎて読めずに困るなど実生活の面でもいろいろ支障が出てきていますが、電子書籍に欲しい機能として「文字の拡大・縮小ができる機能」(57.9%)というのは納得できるというか、
紙が読みやすいというか扱いやすいし便利な事は分かっているけど、やっぱり文字小さくて見えないものは見えないんで、そこを自分が老眼鏡使わずとも文字が大きくなってくれるなら有難い、、、という消費者心理だと思うわけです。
電子書籍ビジネスについてはどうしても既存の紙で成り立っているビジネス領域を侵食とか奪われるようなマイナスイメージで捉える方も多いようですけど、震災の影響で物理的なモノが作れない、届けられないって経験で多くの方の電子書籍へのイメージが変化を起したのと同様に、今後どんどん高齢化が進むなかで文字サイズを大きくすれば情報量減るし、文字サイズ大きくして紙面数が増えればそれだけ印刷コストや輸送費用にも跳ね返ることを考えれば、やっぱり電子の良さを使えるところで活用すべきだと思うんですよね。