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加齢性の聴力低下と向き合いながらより良い音楽体験を実現する方法を考えてみる

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ここ最近iPodだけではなくiPhoneやiPadそしてアンドロイド端末のGALAXY TABを利用して高解像度の音源を視聴するというネタについて書いていますけど、わたしももう45歳で普通に経年劣化する聴力も相当なものがあると思われ、このほかにも私の場合10代の頃にヘッドホンで爆音を聞いていたとか、そういう無知が災いした事もあり、現在一般的な生活面においても相手の声のトーンによってはこまかい部分の聞き取りがうまく出来ずに困っていたりして、これが居酒屋など多くの人が集まって会話するような場所ではもっと顕著な状態になってしまいます。

これが病的とか障害というレベルになるのかどうか分かりませんけど、加齢性の難聴というのはある意味受け入れざる得ないことなのかもしれません。医学が進化・進歩しているとはいえ、耳鳴りについても明確な治療方法は確立されていないようですし、自分の老いとか、劣化を感じる悲しい出来事ではりますけど、やはり現実を受け入れることをここでも学ばなければいけないのかもしれません。

ホームシアターのような設備にお金を投じることが出来る人たちが居る反面、音楽を音をスピーカーから出さずにヘッドホンで楽しむことがほとんど…という人たちも増えていると思います。

高級(高額)なヘッドホンは昔から存在はしていましたけど、ウォークマンの誕生から、iPodの登場以降、そしてここ最近のiPodのデジタル出力で音楽を楽しむ手法の登場で音響メーカーにとってはコンポを売り込むよりも、携行型音楽プレーヤの合体型スピーカやヘッドホンを売り込むことがビジネス戦略として重要になってきて、そこにこれまでだったらそんなにお金を投じることはなかっただろうに…という層の人たちが数万、下手すると数十万の単位のお金をヘッドホン購入のために使っていたりする訳ですが、そこでちょっと前段を踏まえ考えてみたいのは、加齢性の難聴と向き合っている40代とか、50代、そしてそれ以上の年代の人たちにとってどういう製品が良い製品なのだろう?とふと思ったのでした。

良い音というのは主観的なものなので、この定義をここで論じることはしなですけど、たとえばここにうちの17歳の息子2号と、わたしがiPhoneアプリで簡易的に聴力チェックをした結果を参考までにご紹介しておきましょう。測定に協力してくれた息子2号に感謝<(_ _)>

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4kとか6kの帯域がほとんど全滅…なわたしの結果、

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↑う~~む、10代の耳は全然違いますね…

これだけ聞こえ方が違うと同じ製品を視聴してみたときの感想って相当に違いがある筈で、ここで分からなくなるのは、10代とか20代に聴いていた自分にとって気持ちよかった音と、今感じる良い音って良くも悪くも変化しているのでしょうね。

良質なものに接することの重要性は当然認めつつも、高音質=最高の音楽とはならないのがこれまた音楽の難しいところ。

音楽ってコンサートホールで礼儀正しく聴くものから、ライブで盛り上がりながら楽しむとか、自宅でのんびりソファで楽しむとか、仕事や作業のお供として邪魔にはならないけれど、空気のように流れているのが理想的であったりと、場面的な要素のほか、自分の体調や季節的な要素や年齢などコンディション面によっても感じ方が違ってくるまさに生き物で、たとえばここに写っている機材は高級機材は一切含まれて居ませんけど、昨日紹介したイコライザアプリとサブウーファーをうまくコントロールしてあげる事で見た目のショボさからは信じられない音を出してくれますw

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現在販売されているオーディオ機器が加齢性の難聴とか聴力低下のユーザを対象にテストしているとは思えないので、まず自分の症状を把握し、自分なりの工夫をしていくのが必須かと思われ、演奏するための運動能力や、音楽を鑑賞するための聴力が劣化してしまうのは残念ですけど、単純に耳に音が聞こえるという事ではなく、音圧に対する体感やそういうった情報への頭と体の反応が音楽体験だとすると、この楽しみはやはり一生モノって事になりますねw

そう考えると、高スペックを追い求めている方向性のほか、ホームシアターなど裕福層向けの住宅設備を含む高級音響機器の市場だったり、その対極としてヘッドホンなど近隣への迷惑を考えると大きな音を出せない環境の人たちにより良い音楽体験を提供するような設備の分野、そして今日書いた加齢性の聴力低下を補う音響機器分野など、いろいろなところにビジネス的な側面でも可能性があるのでしょうね。

関連情報

聴力測定アプリ

iPhone/iPad用のイコライザアプリ

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