アプリもいいけど、PLAYBOYやナショジオなど膨大なバックナンバーの電子化はHDDでの販売がデフォになるのかな
書籍の電子化について既存出版社の考え方は様々で、そこに印刷会社が絡むと版面権は自分たちの領域という認識もあり、新刊のコスト問題だけでなく、バックナンバーの活用の面で写真や文章の権利関係の処理含め色々な課題山積で、こういった処理を任されている方のご苦労は相当なモノがあると推測されるのですが、
米国のPLAYBOY誌はその内容的な面を含めAppleのプラットフォームを利用した電子書籍やアプリの配信はまあ無理でしょうって事は皆さんご理解いただけると思います(苦笑)
アメリカで電子書籍関連の話しが盛り上がっている流れに乗ろうとしてこういう製品がリリースされたかどうかは不明ですけれど、250GBのハードディスクにバックナンバーを収録して56年間の雑誌が眺められるモノが$299.95で販売!
という話しをEBook2.0 Magazineさんのサイトで紹介されていたのは知ってはいたのですが、西尾さんが
↑こちらのエントリをアップされていて、思わず「おぉ!」と唸ってしまったのでしたw
ちなみにPLAYBOY誌のデジタル化についてはBondi Digital Publishingのソフトを利用しているらしいのですが、同システムを利用してRolling Stone誌40年分のアーカイブ化もされていて、長年にわたるバックナンバー活用の先例としてどれかは購入しておくべきだろうな…と思ったりして。
ちょっとエントリに書くタイミングを逸していましたが、日本でもシンコーミュージックさんがこんなアプリをリリースされて、1966年頃のバックナンバーを販売開始され、日本でも歴史のある雑誌類のバックナンバー活用はまさに胎動するかどうか…というタイミングのような気がしつつも、権利関係の事など頓挫する可能性はかなり高いのが日本らしいのかと(苦笑)
音楽関係の電子書籍はYoutubeというメディアで貴重な映像が無料で見れてしまう事との差別化が難しいとか、購入物として魅力的なコンテンツを掲載しようと思ったときの事務所側への支払いやJASRAC管理楽曲においてのコスト問題などがあり、ヒット作とよべるモノをリリースするには先進的な考えのアーティストが事務所を説得しないと出てこないのかも…と思っていたら、販売範囲は米国圏のみでコンテンツ的にYoutubeのモノをベースに試聴してファンがコミュニケーションできるVEVOというアプリが米国ではリリースされているようです。
残念ながらビデオ再生の途中でアプリが終了してしまうので全体の確認できていませんけど、こうやってモバイルデバイス向けに最適化というか、親和性の高いコンテンツを素早いタイミングでリリースしてくるアメリカってすごいよな…と感心しつつ、日本でこういう仕事に関わろうと思ったらどうしたら良いのだろ?と悩んでしまったクリスマスの夜でした。