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ナショジオ120年分を凝縮したHDDはこうなっていた

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電話を発明したグラハム・ベルや、ベルの発明と事業化に出資していた実業家のガーディナー・グリーン・ハバードなど、当時きっての有識者33名が集結し、「地理知識の普及と増進」を目的とする非営利団体「National Geographic Society」を立ち上げまたのが今から約120年前の1888年1月。

彼らがおよそ9カ月後に刊行した「The National Geographic Magazine」という一冊の雑誌。後に、印象的なブライトリー・イエローの縁取りを備えた「National Geographic」として、世の中の自然・科学好きをとりこにするコンテンツを提供し続ける「ナショジオ」は私を含めて多くのファンが存在します。

このナショジオ120年の歴史が1台のHDDに収められた「The Complete National Geographic」としてリリースされたことを、百式さんの「National Geographicが120年分のコンテンツをHDDにぶっこんで売っているぞwww」で知ったのが今年1月。「あーwwwってこういう感じで使うこともあるのかー」だなんてどうでもいいことを考えつつ、価格は199ドルとお手ごろなこの巨大電子書籍を手に入れなければと思ったのですが、記事中には「ただし日本からは買えないようです」という記述が。

実際に販売サイトに行ってみても、確かに「The Complete National Geographic on 160-GB Hard Drive is not shippable outside of the U.S」のただし書きがあります。ちなみに、同製品はDVD6枚組みのパッケージでも提供されており、こちらは安価(現在は70ドルほど)な上、海外からも注文できるようですが、見るときにDVD入れ替えたりする手間が面倒なので、HDD版を入手したいと考えていました(後で気がつきましたが、ISOイメージなどにしてHDDに入れておけば、おおよそ同じようなことができそうですが)。HDD版には「プロが教えるうまい撮影法」的なDVDがおまけでつくので、こちらも少し興味がありました。

どうやって手に入れようか考えあぐねていると、セキュリティベンダー「F-Secure」のマーケッターで、エフセキュアブログの管理人も務める尾崎リサさんから救いの手が。海外在住経験もある彼女は、米国の知り合いのところにいったん発送してもらい、そこから日本に送るという技で購入できると妙案を伝授してくれたので、ご厚意に甘え2台注文しました。

で、実際に手元に届いたのは2010年12月。なかなか受け取るまでに至らなかったのですが、それでも年内に手にすることができたので十分過ぎるほど満足です。@risa_ozaki ++

早速開封してみると、HDDとUSBケーブル、そしてHDD版のみに特別に付いてくるおまけDVD。何ともシンプルです。160GバイトのHDDは2つのパーティションに区切られており、約60Gバイトのパーティションにコンテンツなどが、残りはユーザーが自由に使えるパーティションとなっています(サイトでは『Partitioned hard drive includes separate space for 100GB of your personal files』とある)。USBケーブルはHDD側がミニBオス、PCなどに接続する側はAオスのコネクタが2つに分岐したものとなっています。サイトの説明によると安定した電力供給のためにこうなっているようですが、とりあえず1つつなげば動作します。もちろんMac OS Xにも対応しています。

 Adobe AIRで開発されたビューアは、スキャンした画像を表示するタイプのもので、メニューなどはすべて英語ですが、特に迷うようなものでもありません。

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100年前の1910年12月はこんな目次だった


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スキャンの精度がお世辞にも高いとはいえないものもありますが、それでもこうしたコンテンツが読めるのはファンにはうれしい

機能的には以下のようなものが特徴といえるのでしょうか。
・Use Geobrowse—a visual geographic search tool—to find articles, photographs, and maps about the location you choose
・Browse special "read lists" from National Geographic or personalize your archive by creating and saving your own lists of favorite articles
・Test your knowledge of subjects including exploration, the environment, geography, history, cultures, and more with a trivia game that links to related articles

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スクリーンショットではこんな感じ

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誌面はスキャンしたものを表示しており、昔の号は黄ばんでいたりするのも歴史を感じます。ちなみにこれが創刊号

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自分の生まれた年のNational Geographicを見たりすると、ちょっと感動します

 120年分といえば、単純計算で1440冊分(実際には月刊誌でない時期もあったのでもっと少ないのですが)。1日1冊読むとしても、4年は掛かってしまう量です。これを電子書籍と呼んでよいのかどうかは分からりませんが、できればこのAIRアプリはスマートフォン向けも開発していただいて、どこでもこれを読めれば実にすばらしいですね。

このHDDに格納されているのは1888年から120年分、つまり2008年までの号が収録されています。アップデートも頻繁に行われていますが、少なくとも現時点では2009年や2010年のものが読めるわけではありません。とはいえ、サイト上では「We’ve left plenty of hard disk space to accommodate future upgrades」などの文言もあるので、期待して待ちたいと思います。

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