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オノ・ヨーコはノーベル平和賞を狙ってる!? #artschool

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昨晩、我々の年代としては完全に頭あがらないモードの最右翼に属するであろう、桑原茂一氏が主宰する「クラブキング」で開催されたディクショナリー倶楽部『近田春夫「丸テーブルセッション」#4 ゲスト:いとうせいこう、三浦康嗣(□□□)』にお邪魔してきました。

自分のような青森の田舎暮らしの人間にとって近田春男のオールナイトニッポンとの接点は大変重要で日本の歌謡曲、スタジオミュージシャンに興味を持つきっかけのひとつはやはりあのラジオ番組だと言えるでしょう。

はてさて、スネークマンショーやら10代の多感な時期に自分に影響を与えてくれた方とこういう雰囲気の場所で体面するというのは自分が45歳になってもかなりの緊張と興奮を巻き起こしてくれるものですね(苦笑)

今日のイベントいとうせいこう氏が別なスケジュールもあったようで第1部だけの出演だったのが残念だったのですが、飲みながらのざっくばらんな雰囲気で音楽方面の話題を軸にしながらかなり深いところまで突っ込んだネタもあったり、最後のほうは参加者からの質問も受け付けてくれたので、緊張していたから逆に反応してしまったのか今となっては意味不明なのですが、思い切って自分も発言させてもらうという予定外の行動に出てしましましたw

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いとうせいこう、近田春夫、三浦康嗣の3氏による第1部

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当然ながらUstでの配信も!

ここ最近80年代が自分にどういう影響を与えたのか…という事を考えていた自分としては、桑原さん、近田さんが今仕事としての音楽へどのように関わっているのか…という事は非常に自分にとっては聞きたい話でしたし、その辺の会話で出てきた

  • 音楽は聴く人のほうが昔は多かったけど、今は作る人ばっかりに成りつつある
  • そこで儲けようとする人は別なところに行くのではないか?
  • 劇団四季みたいなのがSHOW BIZでそこへの対立軸としてのROCKがある
  • 一貫性が意味を失ってしまっている時代
  • 異様な集中力
  • スリップストリームを繰り返している時代、前に出るのはどういう形でも良い
  • 最終的に求められるのはセンスであり、それは俯瞰する能力

こういったキーワードはいろいろ自分の思考を刺激してくれるものでした。

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第2部は三浦康嗣、近田春夫、桑原茂一の3氏でスタート

これは音楽の話とは違うところで出てきたネタですが、プロカメラマンがデジタルカメラで撮る写真が何故下手か?というところで、それはレイテンシー(遅れ)があるからだ!という指摘はとっても自分にとっては良い感じに反応できるネタで

アナログ機器で感覚を育ててきたプロカメラマンは「今」を切り取っているのだけど、デジタルカメラはシャッター押したときと記録した瞬間には、ほんの少しであってもレイテンシー(遅れ)があり、そこがカメラマンとしても意図したものとは違う結果になってしまう。そんでもって篠山紀信とかはちゃんとその辺分かって撮ってるよね…と

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途中参加者からの質問も受け付けつつトークを展開ネタはいろいろな方向に広がって行きます

たまたま質問コーナーでソーシャル・ハブとか、キュレーターの話題になったので思い切って、音楽で食べていくことがやはり以前に比べると大変になっているという話もありつつ、ただ桑原さんなり、近田さんのような影響力のある人たちならアフィリエイトをうまく活用しながらソーシャル・ハブとか、キュレーターとして機能することで収益を上げる事が可能なんじゃないか?と思ったのでその辺に興味はありますか?というのと、先日佐久間さんが立ち上げた印税50%のレーベルについての感想をお聞きしてみたのでした。

最初の質問については、自分が生活できて、良い環境で音楽を聴いて、作る事が出来れば自分はいいんだよね…という答えと、その後若干のやり取りを経て出てきた、そういうシステムは良く分からないけど、やはりそうやって稼げるような仕組がある整備される事って大事だよね…という話と、こういう方面の仕事においては「ああいう人になりたい」と思ってもらえる事も大事だよね…というところに話しが及ぶにあたり、自分が単なる田舎暮らしの小僧から音楽にのめり込んでいくきっかけをくれた方と、ほんの少しの時間ではありましたけど、こういう交流が実現したこの日の事を多分一生忘れないだろうな…と思ったのでした。

ピテカンが隆盛を極めた時代、そこに足を踏み入れるのはとっても勇気がいることでした。あの時代から20年以上が経過をしているなかで結果として未成熟な自分と対峙することになってはしまうのですけど、あの当時自分に影響を与えてくれた人たちと直接交流で出来るようになった現代のリバイバルブームとソーシャルメディアの隆盛にまずは感謝すべきですね。

最後に「オノ・ヨーコはノーベル平和賞を狙ってる!?」これはマジで受け止める人もいるでしょうし、あくまでネタとしてスルーする方など多種多様な展開を見せるはず、近田さん曰く、こういうつぶやきが、ソーシャルメディアにおいてどういう形で伝搬するかまだわかってないんだよね…とw

となれば、どういう伝搬するのか実験してみましょうと

なので私も微力ながらお手伝いということでブログのタイトルにも含めさせていただいた次第、このクラブキングの近田春夫「丸テーブルセッション」、わたしと同年代で音楽的な嗜好が近い方であれば参加して絶対損はないと思いますよ!

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