事件を起こした教師が同じ学校に復帰する是非
傷害事件で逮捕され停職処分を受けた男性教諭が事件前と同じ学校に復職したことについて保護者からは同校に復職を心配する問い合わせが寄せられ、保護者は「別の学校に復職させるべきで、動揺している」と読売新聞の記事としてYahoo!に配信されていました。
この選択、どちらの立場で考えるかで中々難しい問題じゃないでしょうか?
学校で建前として教育されるのは、処分をちゃんと受けた不当に差別は出来ないけど、社会で生きていく中での現実としては、一度何かをやらかしたらどうしてもレッテル貼られてしまいますし…ある意味教育の現場が試されているような事例ですよね。
ただこの記事の伝え方として、読売新聞のサイトの中でも2パターン掲載されていて原稿の分量に違いがあって、片方には識者の意見が最後に掲載されているモノと無いモノがあるんですね。
その最後の部分というのはこちら
この問題について、横浜市の中学校長を経験した武嶋俊行・上越教育大教授(学校経営)は「生徒が事件を知っていれば、『暴力はいけない』と指導しても説得力がない。異動させるなどの配慮は必要。同じ学校に戻すとしても、全校生徒の前で謝罪などをさせるべきだ」と話している。
この問題で親のクレームを受け入れた場合、じゃあ別な学校の生徒や保護者はそういう情報を知らずに教育を受けるのはある意味不利益を被っていることにならないのか…という指摘も当然出てくる訳で、この最後の指摘はこの問題もしくは社会においての責任の果たし方を学ぶという点でとても重要だと思います。
多くの人が見るであろうYahoo!のほうに掲載されたバージョンがネットであれば文字数の制限も紙よりもゆるやかだと考えると、こちらの解説付きのバージョンを掲載してほしかったと感じつつ、
ここ最近「正義」という単語がテレビや書籍、ブログ界隈でも取り上げられることが多いですが(少なくともわたしのブログの登場頻度は増していますねw)こういう問題に対して、賛成・反対で冷静に議論を積み上げること、そして現実と向き合う事が苦手でどうしてもなれ合い・事なかれ主義になってしまう事の多い日本ではありますが、世代間、多国籍で様々な考え方の人・国と渡り合っていくためにまず必要なスキルって、空気を読むより別なほうにあるような気がしますね…ただ相手が辟易とする主張するのもどうかと思うのですけどね(苦笑)