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高齢者の活躍と若者の就職環境

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ノーベル化学賞に決まった北海道大名誉教授の鈴木章さん、テレビのインタビューに答えている姿を拝見して80歳という年齢に驚きました、こうやって高齢になってもバリバリと仕事をする方々が出てくるのは決して悪いことだとは言えないのですが、17歳と19歳の子供を持つ親として、若い人の就職状況が何かどんどん悪くなっている印象があり、高卒なり大卒で就職できなかったら困るよね…と家人の話をする機会がありました。

自分の父親は55歳定年の少し前に退職をしたのですが、ここ最近は65歳定年ではなく、定年引上げ等奨励金(70歳まで働ける企業奨励金)なんていうのもあったり、国家の財政負担を軽くするという思惑もあるでしょうが、これまでなら退職していたであろう人たちが仕事を続けることで若年層の雇用環境が厳しくなることを懸念しています。

若いうちは安月給でも、地道に務め続ければ報われる…という時代は過ぎ去っていますし、自分の会社の求人募集に、有名大学を出てわざわざうちのような零細会社に応募しなくても…と思うような方からの応募が繰り返されたりすると、冒頭のような心配がより一層深刻なものになっていたりする訳です。

世の中はどんどんテクノロジとしては高度化しつつも、機械化が進むことでの省力化・効率化もすすんでいますから単純な労働であまり高い賃金は見込めない仕事と高度もしくは、難易度が高いとか、はたまた危険だから給与も高くなるという仕事の2極化がすすんでいく傾向があるように感じていて、実力のある中高年が高いお金を貰い、まだ実績の無い若い層は低賃金のまま…と

そんでもって最悪なのは国内需要だけでは会社の業績は限界があり、多くの企業は多国籍化をすすめようとしている今日この頃、うちの息子くらいの年齢の子供たちもいろいろ苦労があるようです。

世の中不景気…という雰囲気が支配的な今日この頃、ビジネスを効率よく、失敗のリスクを出来るだけ低減しようとすれば、それは確かに実績のある人に任せるのが得策だと思われ、当然勝負事ともなればその傾向はもっと顕著なはずですが、

ただ、プロ野球の監督として野村さんや星野さんにいまだに声がかかってしまう…という現実を見るにつけ、失礼な言い方にはなってしまいますが、

年寄が元気なのは歓迎すべき事だと思います、ただその結果として若者が経験を積んで、活躍できる場所を奪っているのだとすると、それはそれで困った事だよな…とこれから社会に子供を送り出す親の立場としては思ったりしたのでした。

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