○○のおかげで、ミュージシャンが「レコード会社に頭が上がらない」状況は避けられるようになったのさw
20年という歳月は長いか短いか…2人の偉大なミュージシャンのインタビューがあり、ちょっと気になったことがあるのでエントリ化しておきます。
日本が敗戦から立ち上がり、私が生まれた昭和40年あたりには経済成長という面で大きく飛躍した時期だと思います、この終戦からこの20年程度でここまで成長した事はやはり評価されてしかるべき事だと思いますし、ここまでの日本の復興課程については他国においても参考にされてるという話ですから、やはり悪い話ではないですよね。
はてさて、この終戦から20年の時間で、米英エンタメ業界においてどんな変化があったか?という点で、ミック・ジャガーのインタビューを見てみましょう。
ラリー・キングのビートルズに関しての質問にこんな風に答えています。
■ビートルズについて
キング:ビートルズはライバルだったのか? 昔はどう思っていた?
ジャガー:ライバルであり同時に…どう言ったらいいか、うまい言葉が見つからない。つまりビートルズは「進むべき道筋」を示してくれた。
キング:ビートルズを尊敬していたということか?
ジャガー:そうだ。彼らはいろいろな意味で「先駆者」だった。(英国のミュージシャンで)米国に初めて進出したのはビートルズだった。世界的なビッグスターになったのもね。当時の英国に、国外でスターになったミュージシャンはまだひとりもいなかった。つまり、自分の小さな縄張りの中だけで終わっていた。だがビートルズは、英国のミュージシャンでも世界的な大物スターになれることを証明してくれた。
世界最強を誇った大英帝国においてもバンドという領域において、自分の小さな縄張りの中だけで終わっていたものがアメリカマーケットと、そこから先にあるワールドワイドで成功できるという事を証明したのは、そういう意味では1963年の「抱きしめたい」("I Want To Hold Your Hand")になるということですよね、英国バンドが米国進出を目指して紆余曲折があった期間をどう設定するのかは難しいとこありますけど、「抱きしめたい」がヒットする以前は小さな縄張りの中だけで終わっていたという話は捉え方によってはとっても面白い気がします。
日本のビジネスにおいて「ガラパゴス化」の弊害が指摘される事が最近多いですが、同じ英語圏である英国と米国のエンタメ業界で,、
まずビートルズというバンドが登場するまでの音楽的な背景がありつつ、
そして、ビートルズのようなバンドがヒットを連発し、多大なセールスをもたらすような事が出来る経済成長と社会背景ってのも当然あって、
英国だけでなく、米国にもその影響が飛び火して、成功するまでの道のりはそれなりに「長かった」と考えるべきかどうかは微妙なとこかもしれませんが、インタビューの「先駆者」という言葉からわたし受ける印象として、
それ以前と、それ以降の世界はまったく別世界だった…
と考えると、今日のエントリ冒頭で紹介した終戦から20年あまりでの戦後復興、そこからいろいろ停滞している面もありますが、グローバル化への対応の一環として、社内公用語を英語にしちゃおうというような会社が出てきたのが2010年として、65年の歩みとしてはやはりかなり凄い事だろうし、課題である「ガラパゴス化」についても、ここから20年たったときには、多言語を扱いながら社会人生活をしていくのが当たり前になっていたり、それこそ、それ以前と、それ以降の世界はまったく別世界だった…なんて事になってそうな気がしちゃったりしたのでした。
ミック・ジャガーのインタビューでその他に批評家についての答えはとっても真っ当である意味苦笑してしまうところもあるのですがやはり重要なのは、その価値を認めてもらう(もらえる)という事に尽きると思います。
他方、ミックジャガーのお手本となっていたビートルズのリンゴ・スターはインタビューでこんな事を話しています。
一方で変わらないこともある。スターはどの時代のミュージシャンにも「自分のやっていることを愛すること。それは名声のためではない」と助言し続けてきた。
この助言もまた定番中の定番ではありますが、まず自分が愛着を持てる「音楽」を作り、それを熱意をもって「ライブ」なり「レコード」で伝えることで多くの人にその価値を認めるもらうことが出来た場合に「ヒット」というひとつの結果が出るというアドバイスになると思います。
こちらの話を自分の今の仕事に置き換えると、
まず自分が愛着を持てる「ホームページ」を作り、それを熱意をもって「ブログ」なり「Twitter」で伝えることで多くの人にその価値を認めるもらうことが出来た場合に「仕事の依頼」というひとつの結果が出る…
↑こんな風になりますよねw
働くということへの考え方は100人100用様だと思いますが、自分はこういうスタンスで生きていくしかないタイプなんだよな…と改めて感じた次第(苦笑)
最後に、ここ最近の電子書籍がブームになるのでは?という文脈の中で、出版社やらレコード会社がジャガーチェンジして善人面してるのがどうも気に入らないところがあったのですが、リンゴ・スターのインタビューのこの一言を見て、もう気にしないことにしました、それはこの一言w
インターネットのような技術のおかげで、ミュージシャンが「レコード会社に頭が上がらない」状況は避けられるようになったと指摘する。
今日ご紹介したインタビュー元記事はこちら