エリート公務員の目には目を戦術?
火曜日から岡山に出張しておりまして、昨日戻りの新幹線の中でニュース電光掲示板で見かけたこのニュースが思いがけず目にとまりまた。
長妻氏や副大臣、政務官の政務三役に対しては、「おごりを感じる」が48・0%に上った。一方、「速やかに相談できる」が1・2%と低い評価だった。
自宅に戻ってから電光掲示板の中身よりももう少し詳しい内容が知りたいと思い検索してみたら、何とも嫌らしい感じの雰囲気が漂って来ましたよ(苦笑)
長妻氏は年金記録問題に関して政府を追及し「ミスター年金」の異名をとった現厚生労働大臣というのは皆さん当然ご存じですよね。
その長妻氏が「厚生労働省の組織目標」として発表した書類にはこんな記載があります。
平成22年度 厚生労働省の目標(平成22年4月20日:厚生労働省 PDF形式)
7ページ:4.組織力強化の取り組み
(2)省からの「驕り」の一掃
○実態を把握していなければ、一見どんな立派に見えるビジョンも政策も机上の空論になってしまう。現状把握にとって最も障害になるものが「驕り」であることを認識し、その一掃を図るための取り組みを知恵を出し合って実施する。
*「驕り」は、事実を見る目を曇らせる。
*「驕り」は、現場に運ぶ足を重くする。
*「驕り」は、批判を聞く耳を塞ぐ。
*「驕り」は、全体像を正しく想像する思考を鈍らせる。
このニュースをまず最初に見たときに感じた疑問は、アンケート調査の項目でなぜ「おごり」などという用語が使われているのかが不思議だったのですが、まさにこういう伏線があったのか…という感じ。
ニュースソースにはアンケートは、長妻氏の肝いりで設置された同省の「若手プロジェクトチーム」が行ったとありますので、意識的に長妻氏の掲げた組織目標への意趣返しでは無いのだろうとは思うのですが、「大臣から、ハシの上げ下げまで指示されると、やる気がうせかねない」とか、事あるごとに文句タラタラな雰囲気がこちらの省には漂っていましたから、このニュースが流れたことで気分が良い…という方々もいるのかもしれませんが、その辺の深いところは中々一般市民には分かりにくいところではありますが、
ここで一般市民感覚でこのニュースを見た印象を書かせていただくと、厚生労働省の職員から見れば政務三役に対して「おごりを感じる」のかもしれませんが、そもそも年金問題への対応やこの問題で噴出してきた職員団体の信じられない待遇要求などについて国民の多くはおごりを感じるどころか怒り心頭だったはずと申し上げておきます。
身分保障がある意味完璧とも言える日本の国家公務員に「おごれる者は久しからず」という諺は通じないのかもしれませんが、教えて!gooの
「おごれる者は久しからず」とは?という質問にこういう回答があって、
ありがとうございましたm(_ _)m というお礼と共に、「参考になった:1件」をじっと見つめながら、やはりイマドキはこういう用法もありになってしまうだろうな…思わず苦笑してしまったのでしたw