米国調査結果のと差が歴然、なぜ日本人は15歳以降の幸福度が下落するばかりの人生を送るのか?
WIRED VISIONの記事(幸せは50代から:30万人の調査でわかった「U字カーブ」)でご覧になった方も多いかと思いますが、『米国科学アカデミー紀要』(PNAS)に掲載された論文
に人々の幸福度(well-being)を測定、米国人の参加者に「ストレス」「心配」「幸せ(happiness)」といった生活における要素について評価してそれらの回答を分析した結果がまとめられていて、その結果は日本の「平成20年版国民生活白書」に出てくる幸福度の感じ方とは真逆の結果になっているようです。
何が真逆って残念なことに歳とってからの幸福感の感じ方…
30万以上のデータサンプルを比較したというこの論文、男女別の比較グラフを見ると女性のほうが幸福度を高く感じているようで、
記事中にもあるようにこちらのストレスや心配、怒りや悲しみというところでは大きな男女差は出ておらず、
この差が生じる原因についてはまだいろいろな考察 をしている段階のようですね。
アメリカのような競争社会でこれだけ高齢者になって人生における満足度を感じることが出来るって凄い…と感じつつ、日本のこちらのグラフを見るとほんとなんだかなぁ…という気分になってしまいます。
平成20年版国民生活白書の国民の幸福度における「日本人の幸福度に関する分析」では「幸福度に影響を及ぼす要因」として以下のような分類がされており、皆さんはこの分類を見てどう思われますか?
- 幸福度にプラスの影響
- 女性であること
- 子どもがいること
- 結婚していること
- 世帯全体の年収が多くなっていくこと
- 大学または大学院卒であること
- 学生であること
- 困ったことがあるときに相談できる人がいること
- 幸福度にマイナスの影響
- 年齢が高いこと
- 失業中であること
- ストレスがあること
- 影響なし
- 自営業であること
- 何らかのトラブルを経験したこと
まあ自分の場合はドロップアウトして勉強をほっぽり出したのはすべて自分の責任ですから、誰にも文句は言えないですけど、対人関係の幸福度のところでまとめ的に書かれている
言い換えれば、気心が知れ自分の心の拠り所になる人、社会的つながりが存在することが、幸福度を高めるということを示し、対人関係が幸福に与える重要性を裏付けている。
この内容は確かにそうだよな…と思う反面、アメリカとの差を考えたときに、じゃあアメリカの高齢者はこういう事で幸福度や人生における満足度が高まっているのか?というとちょっと違うような気がしています。
安全第一にレールの上をずっと走ってきた人、既定路線からはずれて頑張ったけれど…どっちの人生歩んでも結果として幸福度の感じ方がこれだけ低落するってどうなんでしょうね?
これまでの多くの方がそうなのかもしれませんがまず自分は、専門学校卒業から25年ここまで突っ走ってきた人生ですから、このあとの人生も75歳とか80過ぎて、
まあ、結構楽しめた人生だったよな!
と日本の調査結果の大半とは別のところに行きたいものだ…と強く感じた夜でした。