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音楽業界で最初に教育された事は「挨拶」だった

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音響エンジニアを目指すための専門学校に通っていた時代にまず最初にたたき込まれたのは「挨拶」でした。どんな時間帯であっても一日の最初に会ったら「おはようございます」というのは音楽業界ならではの作法として他業界にも聞こえていると思います。

実際の現場に出てからというもの、新人の場合にはとくに、周りの先輩方から挨拶をされるまえに、大きな声で自分から挨拶する事を徹底的に仕込まれるのですけど、

コンサートツアーは皆さんご存じだと思いますが、これをアーティストが行う場合「看板」という言い方をしたりするのですけど、この看板は裏方さんに支えられてこそのモノ、全国ツアーともなれば、東京から沖縄、北海道など海を越えた場所に機材を運んでくれるトランスポーターのチームの方々から、舞台をくみ上げる大道具さん、楽器機材をいつも決まった状態にセットアップしてくれるローディーチーム、特殊効果チームに、電源ジェネレータチーム、照明、音響、衣装、舞台監督チームこれらの人たちが、コンサート前にセッティングをしてくれ、終わったらバラしをやってくれるからこそ「看板」が舞台に立てるという前提となりますから、どんな大物アーティストであってもスタッフに対してはとても丁寧・元気に挨拶するのが業界的には当たり前!

ちなみに某著名アーティストがまだ新人時代に、コンサート終了後にちゃんと挨拶をせずに会場を後にしたことを舞台監督からダメ出しされていた事はいまでも痛烈に覚えています。

こういう環境で仕事を覚えた立場としては、無言で職場に入ってきて仕事するとか、なんで挨拶しないのが悪いんですか?的な発想は私にとっては完全に常識の範囲外…

これはあくまで音楽・芸能の世界での常識で、IT業界には通じない話なのかもしれませんけど、やはり挨拶ひとつを習慣化することさえも、やはり難しい話なのだな…とこちらの記事を見ながら思ったのでした。

では、どうれば挨拶を良くすることができるのだろうか。挨拶の実態にもよる。挨拶が非常に悪ければ、命令で挨拶をしていくのがいいだろう。とにかく売り場で声を出し、挨拶をするよう命令し徹底するのである。これで一応のレベルに達することができる。

 今までの暗く、殺風景な感じの悪い売り場から、活気のある明るい売り場になっていく。まずこれで最低限の挨拶はできるようになる。

 しかし、本当に気持ちのいい挨拶ができるようになるにはどうしたらいいのだろうか。今までもたくさん試行錯誤してきた。その経験から言うと、命令で挨拶をしても本質的に気持ちのいい挨拶はできない。パートからアルバイトに至るまで、365日24時間、本当に気持ちのいい挨拶をするには、もっと従業員の気持ちの問題に入り込まないとできない。

 売り場で働いている人全員が、お客様に喜んでいただきたいという気持ちを持つことが大切である。そのためには、いくつかのポイントがあると思っている。まず小売業の仕事に対する、誇りや満足感を持っているか。次に、上司や会社に対する信頼感があるか。そして店舗の仲間とのチームワークがいいか、こういったことが重要なポイントになってくる。

 小売業は社会的にも重要な仕事である。流通構造の中での小売業の重要性も高まってきている。何よりも、お客様に直接接し、お客様に喜んでいただくのが仕事という楽しい仕事である。小売業は人と人が気持ちを通じ合わせることのできる恵まれた働き場である。そういう仕事であることを全従業員に理解してもらいたい。

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