【書評】親子就活
親子就活 親の悩み、子どものホンネ 中村昭典 アスキーメディアワークス Amazon.co.jp : 親子就活 親の悩み、子どものホンネ (アスキー新書 ... 中村さんが書かれた「親子就活」家内と2人で拝読させて頂きました。「親ができる」「親にしかできない」過保護にならない就活支援とはどういうものなのか…とっても難しい問題ですよね。 15年くらい前でしょうか、専門学校でギターを教えていた時期が少しだけあるのですけど、そのコースに入学してくる子ども達に「こういう学校(コース)に通うのに親は文句言わなかったの?」と質問すると、大半の生徒は「親はお前の好きな事をやってみろと言われた」という返事で驚いたことがあり、 この手の学校を卒業したからといって仕事にありつけるような世界ではありませんから、当人達もこの辺は分かっていたと思うのですが、親のほうが「もしかして自分が叶えられなかった夢を自分の子どもが…」という変な夢もってるような雰囲気が学生と接するなかで感じられ、自分の親世代との違いに驚いていたのが今でも強烈な思い出としてあります。 「個室育ちの若者に潜む、コミュニケーション力の弱さ」という点においても、まず家庭に客間(スペース)が無くなってしまったという点と、親の職場関連や親戚関係などの来客の機会も圧倒的に減ってしまった事が原因となっているというのは我が家でも良く話題としてあがる話だったりします。 我が家の場合はまだ子どもの進学という段階での各人の意見の相違が生じる訳ですが、そもそも大学側が親の同席を要請している場面も多く、その中身は「大学教育を受ける上で、せめてこういうレベルは確保してほしい」という話だったりすると問題は、家庭やそれまでの学校教育での問題か…という無限ループに陥ることが良くあるのですが、 前述のような「自分達が出来なかったことを子どもにはトライさせたい」という親世代は昭和の終わりからの社会システムが出来上がるなかでそれなりに影響力を発揮していると思うのですが、ゆとり教育やら、非正規での働き方など、いろいろ問題や課題が山積するなか、社会構造の変化とそこでの就活の現状を知るうえでこちらの「親子就活」は参考になる書籍と思います。 受験・就職については親がどんどんお金をつぎ込んでしまう分野で下手すると企業の良いように金をむしり取られてしまう事が良くあります。さすがにこの不景気で学習塾なども値下げするところが続出しているという話ですが、中村さんにはリクルート在籍当時には無理だったでしょうが、現在は大学に籍を置かれているということで、今後はもっと消費者寄りの「親子で必読!就職専門誌に騙されない就活」なんて本も出していただきたいものだと思ったのでしたw
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