回収が困難で報酬も期待できない仕事をやりなさいと言われても…
「金にならない仕事はしない!」ビジネス(プロフェッショナルとして)の理屈としてはごもっともで、自分もそういう強気で押し切りたい場面が相当数あるのですけど、理想と現実の乖離は大きいのが痛いところ(苦笑)
過払い返還請求トラブルについてはとある仕事でその内情を聞く機会がありきっとこれは新聞沙汰になるのだろうと推測をしておりましたが、つい最近もこんなニュースを見かけました。
電車中にあるポスターなどで「もう手遅れに」というような危機感を煽る宣伝文句が強調されているポスターなどを見かけることもありますが、サラ金各社も過払い返還請求に耐え切れない会社が出てきてまさに宣伝通りの展開で、紹介したような記事にあるトラブルは今後これまた増加していくのでしょうね。
回収が困難で報酬も期待できない仕事をやりなさいと指針が出るってことは、こういう仕事(?)を引き受けても大丈夫な経営基盤が基本的に備わっているはずという前提だったりするんでしょうかね…多分そんなはずはないと思うのですけどここで書かれている「悪質」という定義ってなんか凄く曖昧な感じがします。
やはりご飯を食べていくためにはちゃんとお金が残るような仕事をしないと駄目な訳ですし、理屈としてはそこで必要となる労力に見合わないのであれば仕事を引き受けないという選択肢があってしかるべきで、弁護士さんの場合にはどうしても人助けって側面で皆が認識しているのでこういう問題に発展しやすい土壌があり、その辺が事を難しくしているように思います。
多分こういう記事なる以上は問題行為は相当あるという事で悪徳業者を擁護する訳ではないと最初にお断りしておきますが、記事にある報酬金額の割合を3割だから高いって書き方って、実際にその仕事でかかった手間や時間を積算していくとそういう請求をしなければ、逆に仕事を請けた側が赤字になってしまう…というケースについてはマスコミ側はどう答えを出すのでしょうか?
自分の業務経験の中でもクライアントが望むサービスを紹介して具体的な契約に漕ぎ着けるまでに稼動した手間や時間を考えると、そこで得られる紹介料金だけでは赤字になっているケースを幾度も経験しており、この手数料の割合だけで悪徳とか考える思考パターンはやめてもらえないかな…と思ったのでした。