宇宙飛行士選抜試験にみる、指示する側とされる側双方の能力評価手法は是非参考にしたい!
7日の深夜に意識せずに掛けていたテレビ番組の中で宇宙飛行士っぽいコスチュームを身につけた人たちが何やら面白い実験をしていました。
それは宇宙飛行士選抜試験の、無線で指示を出す能力と、指示を受けて作業を完遂させるテストというもので、指示を出す側、出される側が別室に分かれて、ボードに書かれた絵柄をできるだけ再現性が高い状態で相手が書けるよう言葉で指示出来るか?をテストするというもの。
この手法についてはとある方から、「イベントなどの現場の基本」という指摘をいただきつつも、指示する側とされる側両方のスキルを評価していくという点がビジネスの現場で意思疎通に悩む人たちにとってはとても参考になるのでは?と心底思ったのでした。
自分の中でいつもモヤモヤしていたのは、指示を出す側への不満や批判に晒される事がどうしても立場上多いのですけど、指示を受ける側の能力の判断について自分なりの指針を持つことが出来なかったのですが、このシステムを使えば、すくなくとも自分の説明が通じる相手か、通じない相手なのかを面接時に確認することは確実に出来そうです。
組織においてこの仕組みを活用するのであれば、指示方法についての模範解答を定め、その指示内容で同一レベルの実務処理が出来る人を採用基準とすることで、その会社が目指す最低限の実務レベルを確保するのに役立ちそうな気がします。
追記です、Twitterのほうでこちらのエントリの中身に関連して@awajiyaさんからちょっとしたネタを提供いただきました、せっかくですので紹介させていただきます。
@yasusasaki アポロ13号の事故のとき,地上で飲料の紙パックを使って応急用ダクトを作り,それを口頭で指示してアポロのクルーが作った.ってのがありましたな.もちろんバッチリ完璧だったそうです.
@yasusasaki 何せアポロの船内には無駄なものは何も載せていないので,緊急用通気ダクトがないと死ぬ……と言っても到底作れそうにありませぬ.そこで持って行ったものをNASAで総当たりにチェックして「飲物の紙パックのゴミ」があった.という話を覚えています.