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渋谷区が宮下公園の命名権をナイキに売却して財政潤っても、取り返しのつかないものを失うのではないか?という懸念

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イマドキはやはり商売で儲ける「仕組み」を考えられる人が花形なのかな…と思うのですが、あんまり商売が過ぎるのも敬遠されたりしますよね。

溜池山王の駅のエスカレーターのところも、普段は広告を掲示するようなスペースはないのですが、ときどきエスカレータスペースの壁面にズラ~~と広告が並んでいたりするのですが、掲示スペースが常設を前提とされていないのでどうもショボい感じで、これってブランドイメージ逆に悪くしてないか?ってのもあったりします。

このように宣伝で使える場所ならどこでも宣伝に使ってしまおうという発想は当然出てくるわけで、たとえば施設の命名権を売りに出すネーミングライツとかもありますよね。

ちなみに渋谷の宮下公園のネーミングライツをナイキジャパンへ売却されるという件が、どうもこれだけの一等地を貸し出す金額を考慮した場合に、どうにも安すぎないか?という点だったり、いろいろ問題が噴出している様子です。

詳しい中身について、もし興味がある方はこちらのサイトを参照いただければと思うのですが、

わたしが特に気になったのはこの(2)の主張

第1の理由;宮下公園の公共的な価値を奪う計画内容

(1)ナイキのせいで「無い木」公園に?

(2)「消費しなくてもいい場所」が奪われる

また現在の宮下公園は、「消費しなくていい場所」、無料で休息・休憩できる場所です。渋谷のような極度に発達した消費都市において、このような空間は貴重なものです。また格差社会化が進む現在の日本社会では、貧しい者がお金を使わずに過ごせる空間がより必要となっています。今回の計画は、利用者の幅を著しく狭め、公共的価値を損なうものです。

(3)セイフティ・ネットの破壊

第2の理由;民主主義的な手続きを無視した不適切なプロセス

上記のほか、7月2日のエントリのほうには問題提起として以下のような文章があります。

「税金も使わず公園がきれいになって、区の収入も増えて、ホームレスもいなくなるのに何が問題なの?」
そう不思議に思っている人はいませんか?

経済成長と共に地下も高騰し、駅前の優良地域を区の公園として運営するのは経済活動としては確かに非効率なはずですが、

先日、理屈としては働いてくれるはずなのに貴重な働き手としてのミツバチが居なくなってしまったというエントリを書きましたけど、

この辺の話の流れと同じく、理屈としては一見妥当に見えても、やはりどこかに無理があって、こういった形での経済効率の追求は取り返しがつかないことも多いというか、何か嫌な予感がするのはわたしだけでしょうか?

P.S.
今は子供が2人とも高校生になってしまいましたけど、1歳と3歳とかの年齢の時代にベビーカーで出かけたときに、上の子や親の自分も歩き疲れて休憩したいときに、お店に入るとお金も掛かるし、子供が騒ぐと迷惑になって精神面での休憩にならないので、宮下公園でぶへ~~って休憩してたことを思い出しながらこのエントリを書いてしまいました。

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