戦略・戦術、リスク回避、スマートな手法云々、結局はそれを用いる人間の資質がとっても大事という事例
ゲームに勝つためにはプレーヤー個々人のテクニックはやはり重要です、そして監督やコーチが立案した戦略や戦術もとっても重要。
その戦略を立案するときには基本となるルールなどを熟知している必要がありルールに則った戦術、またはルールの裏をかいた手法が有効な場合、双方あるという話になるでしょう。
そんでもって今回ご紹介するのは、1位で予選通過した場合、準決勝で、過去の対戦で苦手としていたチームと対戦する可能性が高かったことから、選リーグ最終戦で大敗して2位となれば苦手との対戦を避けられると考え、「オウンゴールで敗退するしかない」と選手に指示したというニュースです。
今回定めた予選通過というゴールに到達するために、手段を選ばずという事でここでは「フェアプレー精神に反する」ということで批判を浴びていますね。つまり規定を満たせば良い筈と、リスク最小限の手法を展開したわけですが、その前にフェアプレーを重んじるスポーツだということをこの教頭は判断する能力が欠落していたという事になりますよね。
同校は思惑通り2位となったが、決勝トーナメント初戦で別のチームに敗れ、結局県大会出場を逃したということで、問題になった試合についての直接的なお咎めは無しのようですが、これをやはり規定はそうなっているんだから、リスクを最小限にするための選択としては止む無しって事になるのでしょうかね…
ちなみについ最近破綻した、SFCG(旧商工ファンド)の場合、悪辣な取立てが社会問題化した時点でも主に報道関係のネタを扱うTV番組サンデープロジェクトのスポンサーを務めることが出来ましたし、公正証書を使っての給与差押さえなどを乱発し、「司法テロ」と糾弾された事は比較的有名な話と思います。
SFCGの創業者大島健伸氏によれば、この「司法テロ」も法律を使ったスマートな取り立てという事らしいのですが、少なくとも株主に利益を分配できるのであればマーケットでの存在意義はあったのでしょうから、きっとこのような経営手法であっても上場企業としての経済活動が出来たのでしょうね…(そこには彼らSFCGではないと貸さない・貸せない会社が存在していたからだ…という話に帰結するのかもしれませんが)
これとはまた別に、日本企業にありがちな法令順守してるから問題ないって思考パターンにも誰か突っ込み入れてほしいな…と思いつつ、株式会社SFCGのホームページはいまでも一部が残っていますが、CSR報告のページとかがなくてある意味ほっとしました(苦笑)
ここ最近の不況報道から、非正規社員の大量契約解除問題などで騒がれた企業のCSR報告ページってどんな事書いてあるのかちょっと気になるのでした…