35歳、会社間賃金格差は月30万――初任給よりも大切な(?)賃金格差ランキング
昨日紹介した「格差社会論はウソである」という書籍には、伝統的な欧米流の経営学で言うと利害損失を戦略的に考え抜いたうえでリスクを取ることこそが知的エリートの本業と書かれています。
そんでもって高校3年の息子がなぜか、スティーブジョブズ 人を動かすを自分で買ってきて、わたしに見せてくれたのですが(笑)
そこには、
改善がお家芸とも言える日本はどうだろう。
以前にもまして、リスクを嫌う社会になっているのではないだろうか。「リスクを避ける」どころか、「リスクを嫌う」レベルになっている気がする。
こういう指摘がされており、突出することを嫌う傾向のある日本人というのはやはリスクを取るのは好きじゃないのだろうなとか考えつつ…
昨日のエントリでは、だから日本はダメなんだ!というステレオタイプな考えは、それもまた違うという視点を紹介した訳ですが、これが会社選びとなった場合にはどういう考え方が良いのでしょうね?
これまた簡単に答えの出る話ではないのですが、リスク嫌いな日本人のために東洋経済では初任給と25・30・35歳賃金――35歳賃金格差ランキングなるものを具体的な会社名入りで紹介してくれています。
記事本文は『就職四季報』『同 女子版』編集長の赤峰みどりさんという方が書かれているようなのですが、若者はなぜ3年で辞めるのか? で指摘されている“転職後悔組”に共通するのは、彼らが転職によって期待したものが、あくまでも「組織から与えられる役割」である点だという事を考えると、
初任給よりもその後の賃金カーブが良好な会社を選んだは良いけれど「もっとマシな義務を与えてくれ」という状態に陥ってしまうとほんと悲惨な事にならないか?とサラリーマン経験の無いわたしが余計なお世話と知りつつも感じてしまったのでした。