箱崎事業所の記載を見落としていた私(自爆) 溜池から水天宮前は歩いて1時間位?
せのおさんなら、溜池から水天宮前まで歩くのは無問題かもしれませんが、2月5日は他所での講演などもあり、3キロ以上のPrecision M65と電源アダプターのフルセットをリュックをに詰めていたので普段よりも重装備、
テクネコ加藤さんからの心配メールをいただくまで、「箱崎事業所」を見落としており、「溜池山王からなら歩いて1時間くらいで行けます」というアドバイス(突っ込み?)に愕然としながら、歩きでは行けないよな、、、とボケをかましつつ、「「かわごえし」ってどこやねん!(苦笑) 」のエントリが頭の中でぐるぐる回っていたのでした。
話をちゃんとした方向に戻します(苦笑)
ibm.comのWeb2.0化の取り組みの紹介ということでibm 箱崎事業所にお邪魔して吉田さんを始めいろいろなibm社員の方からお話を伺うという貴重な機会をいただきました。
参加されたブロガーさんがいろいろなエントリーをアップされると思うので、わたしが着目した点、2点ほどで話しをまとめたいと思うのですが、
まず第1のポイントは大企業のサイトにおいて営業社員のブログが持つ意味。
インターネット利用時間の増加、BtoBにおいて企業サイトに求められる情報の取捨選択をどうするか?いかに自社サイトに訪問をしてもらいセルフサービスメディアであるインターネットにおいてどのように営業とお客様が関係を築いていくことができるのか?という観点でブログツールの採用は必然だったと推測されます。
自分が気になったのはプレゼンの際に何回も登場した「サイトの情報があまりに沢山あって、たどり着きにくい」という話、大企業ならではの悩みと思ったのですが、コンテンツマネジメントシステムは当然すでに導入はされているけれども、それはあくまでサイト管理部署のために機能していることがほとんどで、個別現場が自分達のビジネス成果をあげるためのツールとして大企業のCMSはまだ機能していないであろうという点です。
Web2.0で実現する営業活動のイメージとしてブログが持つ意味は、担当業種・市場に有益な情報をタイムリーに提供するという観点で非常に有効であり、このブログにゆくゆくはLive Personなどのチャットサポートツールが併設されることで、情報発信者がその場で解説・回答してくれるような流れを組めれば、掲載情報の信頼性という意味ではこれ以上の取り組みは無いと思われます。
コーポレートガバナンスやITガバナンスの点から見ると、個別サイトが乱立するのは避けたいところと思いますが、ibmさんの場合にはブログを書くにたってのガイドラインであったり、承認フローなどもすでに確立されているようで、やはりこういう下準備をちゃんとやっておくことが大事だと痛感。
大企業であっても、個人企業であっても、今のご時世にネットを利用せずにビジネスを展開しようとするのはほとんど考えられないことだと思います。
企業サイトにおいて、自社が発信したい情報、求められる情報にはすれ違いが生じることはどうしても避けられないのですが、シナリオ分析なりストーリーを組み立て、サイトに反映していくには時間も費用も相当に掛かることになり、これは導入しているツールの問題とは別な次元の話となります。
テクノロジーの進化や社会情勢の変化など様々な環境要因の変化に柔軟に対応したタイムリーな情報発信、アクセス解析による訪問ユーザの検索キーワードだったり、ページ遷移、人気ページから推測されるユーザが求めているであろう情報の発信など、ただ漠然とブログを更新するのではなく、考え、想像することでインタラクティブメディアとしての持ち味を発揮できるのだなと感じたのでした。
第2のポイントは、考え、想像することから得られるメリットについてです。
企業サイトに掲載する情報はただ漠然と掲載されているのではなく、企業がビジネス戦略上重要を位置付けたターゲットに向けてメッセージが組み立てされている訳ですが、ひとつのプロダクトが地域や業種によって変化を伴うということになると、それらすべてに満足できる情報を提供しようとすればするほど、サイトの情報設計は破綻に向かうケースがあります。
また、コーポレートガバナンスとの兼ね合いで、数千人、数万の社員を抱える巨大企業が、個々人が現場で思う情報をすべてサイトに載せようということもやはり無理があるところです。
今回の場合、ibmさんは、社員のアイディアを実現する場、オフィシャルWebページの代替といった基本思想でこの取り組みをされており、サイトに載っている情報、載っていない情報を各人が把握するところから、どういうアイデアをオフィシャルサイトの代替として掲載することがお客様にとって有用なのか?を考え、想像することがまず求められるはずです。
お客様にとって価値のある情報は当然、ibm.comのインターネットにおける市場価値の向上にもつながるでしょうし、実際にビジネスの成果を呼び込むことが可能になると思います。
サイトの更新とか頼んでも時間が掛かるんだよね、、、などの不満を耳にすることは仕事柄多いのですが、だいたいこういう会社さんは、個々人にブログなどのネット営業ツールを開放しているか?というと、ガイドラインも定めていないので結局こういった動きも取ることが出来ないケースがほとんどです。
若手社員の現場経験の不足や自主性の欠如を嘆く会社経営層と、マニュアルに従いながらも思うような結果が出ずに、自主性を発揮しようにもその手段や方策が与えられず、モチベーション下がり気味の社員の溝を埋めるものとして、考え、想像しながら、社員のアイディアを実現する場、オフィシャルWebページの代替として活用していくことで、きっと個々人のビジネスパフォーマンスの向上になっていくのではないでしょうか?
また、成功体験から社員の方々の責任感がましていくことも予想され、こういった手法は今後ほかの会社でも取り組みが行われていくのでしょうね。現在テストされている内容は4月くらいにとりまとめがされるようなので、その結果も是非開示可能な範囲で開示していただきたいものです。
ただし、こういうのって会社がちゃんと定めたガイドラインを遵守するとか、文章としてまとめる能力などが特別なトレーニングをしなくとも出来る人たちが揃っている事が前提ってことを忘れてはいけませんね(苦笑)
最後にこういうプロジェクトを大きな企業の中で立ち上げて実現させてしまう吉田さんはほんと凄いよな、、、と。
自分はアイデア、ネタの思いつきや、さまざまな個別要素を組み合わせて最善と思われる形にまとめる、という面では一定能力があると思うのですが、こういったさまざまな障壁・調整が必要な事を乗り越えながらプロジェクト実現していく能力は足らないのを自覚しているので、ほんとすげえよな、、、と感心したのでした。
やっぱり、こういう企画を実行してしまう会社(立案する側だけでなく、それを理解できる役員双方)は凄いですね、、、
この手の企画を立案するときに、パンチも呼んでもらえる会社になりたい、、、いやいや、ならねばですね!(苦笑)