デジタルサイネージ普及に必要な破壊的イノベーション
おるたなてぃぶ思考+etcの伊藤さんから、「「どこでもWi-Fi」を使って、どこでもライブ配信」 って事でわたしのほうのエントリ紹介いただいた流れで先日触れなかったことについても書いてみることにしました。
ライブ配信についてはこれまでわたしのほうでも数回エントリ書いていますけど、やはり懸念事項になるのは伊藤さんご指摘のように、収録場所から一定した速度(帯域幅)で要求される映像クオリティのデータ送信できるか?という点になると思います。
ちなみに最近はアップする回線さえ確保できれば個別ユーザに配信する仕組みについてのサービスはいろいろ出てきていますから、やはりポイントは中継場所からの回線確保になるわけで、気になる回線速度は「どこでもWi-Fi」は現状204kbpsとのことなのですが、WILLCOM COREに対応したW-SIMが登場すれば、通信速度数十Mbpsでのネット利用も期待できるらしいです。(上下のスピードについては詳しい記載をまだ見ていないのですけれど、やはり下り優先のような気がするので、上りの帯域確保については課題が残るのかもしれません)
「どこでもWi-Fi」のような仕組みはきっとデジタルサイネージの分野でも利用したいと考える人たちは多いはずで、こちらの記事にあるような
デジタルサイネージ最前線:神田商店街に地デジの電子看板 地域活性の切り札に (2/2) - ITmedia エンタープライズ
「10台設置したら回線コストは10倍になる。運営費の増加に伴い、広告費も上がるといった負のスパイラルが起きる」
上記のような事から、相場金額が決まっていて、視聴率測定があり、ここに広告コンテンツの制作や広告営業の手間を考えると、配信インフラが整っている既存マスメディアを利用したほうが結局楽なんじゃない?って構造的な問題を抱えている訳ですが、
これらの問題を軽減する方式として、ストリートメディア株式会社さんは放送波を使ってコンテンツを制御するデジタルサイネージを開発され、記事中にあるような神田商店街でのTOKYO MXのデジタル第2チャンネル(S2/092ch)で地域情報番組の配信を行ったりするようですね。
あと、限定地域においてのワンセグ放送などで情報配信をする試みとしては
JCN中野とKDDIら、中野まつりでエリアワンセグの実証実験 - ITmedia +D モバイル
スポットワンセグ、京都と東京で同時放映――KDDIら5社が実証実験 - ITmedia +D モバイル
このような記事から現状を察することが出来、ここには総務省からエリア限定ワンセグの実験試験局免許を取得した事が大きいと思うのですが、この参入障壁を撤廃もしくは、簡易にすることで、いろいろなイノベーションが生まれるような気がします。
この辺の事をいろいろ考えていくと、1社独占というのは大問題なのですがNTTが電話、Bフレッツ、とフレッツテレビを個別サービスじゃなくて、1つのサービスで地デジ移行を進めてしまって、ここからは暴論・極論ですが、サービス料金は限りなくゼロに近い金額(もしくは電話料金レベルでお年寄りなど新しいメディアとの接点が少ない人々が利用しないサービスが付加されることで極端な不利益が生じないモデル)とし、あとは広告配信量に応じて広告主に課金のような仕組みが出てくると、先日書いた電子ペーパーによる新しい新聞の広告配信インフラ確保などの面や、データの上り下りにおいてある程度の帯域確保の面でも大きな進展あると思うのですが、こういった破壊的イノベーションは多分無理ですよね…
いろんなネタ(主に雑感ブログですけど、、、苦笑)でエントリー書いていますが、本業はweb活用の企画協力とかホームページ制作をやるシーエムパンチって会社やっていますんで、ご興味もたれた方はこちらからお声がけいただければと思います。