殺人的な雨が続いて、都も「一滴の雨でも工事中断」という難しい選択を迫られている模様
ここ数日とっても変な天気が続いており、地域によっては1時間に100ミリ超という殺人的と言っても過言ではないような雨が降ったりして、29日朝にかけての豪雨では東海・関東で豪雨、2人死傷3人不明という凄いことになってる模様です。
今日30日も昼間は曇りときどき晴れみたいな感じでしたが、午後からはこんな雨模様になってしまいました。
以下は、先日時間設定を別のエントリーと同じにしていたのを忘れて同時に公開してしまい、その後一回引っ込めた記事なのですが、あまりにここ数日の雨が凄いのでちょっと加筆して公開しなおすことにしました。
ニュースタイトルを一見しただけですと、自治体の怠惰ネタとか公務員批判ネタなど、そういう系なのかな、、と思いながら本文眺めてみたら奥の深いというか全然怠惰ネタではなく、人命への配慮に関するニュースでした。
「一滴の雨でも工事中断 マンホール事故で東京都が方針」事件です‐事件ニュース:イザ!
先日、豊島区雑司が谷の下水道工事現場で、下水道内にいた作業員の方5人がなくなられた事故について、都の規程では「大雨、洪水、暴風警報が発令された場合はすべての工事を中止する」というのがありつつも、今回の事故では、大雨注意報が出たわずかの間に事故が発生し、大雨警報にいたっては事故発生後に発令されたんだそうです。
これを受けて、携帯電話から気象情報を自動受信できる態勢(携帯電話などによる気象庁の気象情報の自動配信システムの導入)を義務づけるなどIT系の活用方針も示されているようですが、神戸市灘区の都賀川で起きた水難事故についての解説で、警報システムなどの設備拡充を望む声があるという意見と共に、どなたかがあまり機械に頼ってしまうと人間としての「勘」の部分が働かなくなるから、機器に頼りっきりというのは考え物、、、という趣旨の発言されていたのが自分の頭にこびりついています。
ことは人命に関わることなので、1滴の雨で中断してたら仕事になるの?という素朴な疑問もあるかとは思いますが、何か事故が起きてから管理責任を問われる立場としては、どういう状態なら工事を止めるのか、、、という規程の文書化って本当に難しいだろうな、、と素人ながら苦労をお察しした次第です。
と、ここまでが先日書いた記事な訳ですが、ここ数日は大気が以前不安定とのニュースが流れています。
<大雨>夜再び雷雨の恐れ…大気、依然として不安定(2008/8/30)
こちら株式会社パスコさんのホームページでは、合成開口レーダ(SAR)衛星「TerraSAR-X」を使い、幸田町の破堤による浸水域の分析をしている画像を見ることができます。
この衛星の特徴は雨雲などの天候の影響をうけずに地球表面がどのようになっているかを撮影し、そこからさまざまな解析を行うことが出来る事です。
8月30日午前6時に衛星から取得したデータを使い、同じ日にこんな解析が出来てしまうのはほんと凄いの一言です。
空間情報(GIS/航空測量)の総合企業 | 株式会社パスコ
災害緊急撮影:平成20年8月29日 愛知豪雨におけるTerraSAR-Xによる浸水域の推定
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