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書評:ガンダムが教えてくれたこと

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先日、会社の近くの書店に立ち寄ったところ、「ガンダムが教えてくれたこと」という本が平積みされており、思わず立ち読みをしてしましました。

30後半の私はガンダム世代。ファーストガンダム限定ではありますが、ストーリーからセリフまで覚えるまで見ました。(以降、ファーストガンダムを知らないと何を言っているのか分からない部分がありますが、ご了承ください)

この本はアニメの解説本ではありません。ガンダムのストーリーを通じて、個人・組織の在り方を説いたビジネス書です。本業のマーケティングコンサルタントの方が書いた本なので、題名はとてもアニメっぽいですが、内容はとてもしっかりしています。

肝心の内容はというとアムロ・ブライト・シャアの成長・戦いをもとに、ビジネスパーソンとしての成長・組織への貢献の在り方を解説。そして連邦・ジオン軍を通じて組織の在り方を解説しています。書いてある内容は他のビジネス本にも書かれているものです。しかし、これをガンダムのキャラクター・組織に反映させて解説しているため、ファーストガンダムをよく知る人にはとても理解しやすいものとなっています。

また、この本で面白いのが、ガンダムの名セリフを、ビジネスに置き換えたコーナー。たとえばこんなもの。 ガンダムがグフを撃退した際に、ランバラルが放った一言。

元セリフ:「見事だな。しかし小僧、自分の力だけで勝ったのではないぞ!そのモビルスーツの性能のおかげだということを忘れるな」

ビジネスセリフ:「見事だな、しかし小僧、自分の力だけで受注できたのではないぞ!会社の名刺のおかげだと忘れるな!」

すさまじく共感できます。

大人になってからガンダムを見た時に、このアニメのリアリティ・戦略の高さを改めて感じていました。さらにこの本を読むと組織・人物もとてもリアルに設定されていることが分かります。 ビジネス書として学べ、アニメガイドとしても楽しめる一冊となっています。

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