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流行に流されやすいITやビジネスの本質を考えるブログ

何の為のITですか?

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本業の関係で、ITのツールやサービスのHPやチラシを良く見ますが、今も昔も目的と手段が混同しているものをよくみかけます。

ビジネス関連の書籍に、目的と手段を考える場合の事例として「お客様は穴を欲しているのであって、ドリルを欲しているのではない」という話がよく紹介されています。

ITも同じで、ITは手段であり目的ではありません。誰も使えないITを導入して会社にメリットをもたらしますか?先ほどのたとえ話でいうと、「顧客はメリット(穴)を欲しているのであって、IT(ドリル)を欲しているのではない」といえます。

ビジネスを行う上でITは必須であると私は考えます。しかし、ITに関するツールやサービスを提供する企業は、導入する顧客に対しどのように自社のサービス・ツールを活用すれば、企業にメリットをもたらすかまで紹介しているものはまだまだ少ないと思います。(それでも最近は少しましになってきましたが)。

高機能・独自機能のツールやサービスは提供するけど、使い方とメリットは自分で考えてください。ITのチラシやHPに良く見られる傾向です。

ITは複雑な為、ITを使うことで企業にもたらすメリットを説明することは非常に難しいのが現状です。だからこそ顧客に理解できる明確なメリットを明示することが、ITを提供する企業に課せられた役割であると考えます。

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