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メインフレームの未来は明るいか?

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「顧客は1/4インチのドリルがほしいわけではない。1/4インチの穴がほしいのだ」

 このシンプルな言葉に、私たちがマーケティング戦略で実現しなければならないさまざまな要素が詰まっています。

~永井孝尚氏著「戦略プロフェッショナルの心得」第一刷P70より引用~

唐突に永井さんの本の引用ですみません。理由は後で説明するとして・・・。

先日、日本アイ・ビー・エム様主催のブロガーミーティング「メインフレームの未来は明るい」に参加してきた。

他のオルタナティブ・ブロガーさん達が早々にエントリーをしていた中、二週間も遅れたのは、いつもながらの自分クオリティである(苦笑)

ブロガーミーティングのタイトルに対して、本エントリーのタイトルに”?”を付けたのは、自分として疑問に思っている訳ではなく、正直本当によくわかってないからだ。明るいのかもしれないし暗いのかもしれないし。

ITやシステムと言う名前のつくセクションにそれなりの年数在籍した経験はある。ただし、偶然とは思うけど、ことごとくメインフレームというかホストコンピュータというか大型汎用機というか、自分の担当としてこれらに触れる機会が無かった。だから自分にはメインフレームについて正確に論じられる資格も無いと思うので、もしこのエントリーが関係者の方の目に触れることがあっても大目に見てもらえるとありがたい。

※ブロガーミーティング列席者の方からは「IBM以外のものは正確にはメインフレームでは無い」というお話があった。ということも初めて知ったぐらいだ。

ブロガーミーティングのメインは、この7月24日に発売された「IBM zEnterprise BC12」について、エバンジェリストの北沢強氏からの熱いご紹介であった。

詳細なスペックはこのIBMさん自身のページを見ていただくとして・・・。

前述のように、メインフレームに明るくない自分のつたない理解に基づき書けば、

・最新だから最高スペック!、という訳ではなく(最高スペックは昨年出たEC12の方)、でも、そのEC12の技術をそれより価格帯の安い方に存分に盛り込んだ。なので、従来のメインフレームの価格と性能のバランスから言えば、大きく市場を揺るがすものになっている

・メインフレームの良さは、様々な処理(例えばI/Oとかネットワーク系とか)に対して、それぞれのプロセッサーが担当するため、メインのCPUに負荷をそれ程かけることなく、本来CPUが行うべき処理をこなすことができるため効率が良い

・メインフレーム、と言っても、オープン系であるLinux系のOSだって載せることができるため、細々とラック型サーバーを数台も用意してLinuxを稼動させるより管理の面からしても効率的

といったところがトピックだろうか。

・・・合ってるかな?、いいや、間違ってたら関係者から指摘が入るだろう(苦笑)

さて、自分の感想なんだけど・・・。よくわからなかった、というのが正直なところ。説明が、とか商品が、という訳ではない。それはご列席いただいたIBMの方々に大変失礼にあたる。単純に自分の理解として、この商品のお客様になるであろう企業はどういった所を想定しているのか、という所が、である。自分はITソリューションの営業を行ったことがある訳じゃないけど、自分がもし営業することになった、としたら、誰に営業するのだろうか、ということばかり考えていた。

・既にメインフレームの、それこそ大型機を入れているところのダウンサイジング?

・ミッドレンジを入れているところの代替?

・ラック型サーバー等、複数台にてLinuxを動作しているところの乗り換え?

・全く、ど新規?

そう言えば、と思えば、例えば、自動車で言えば、大抵のお客様は車を試乗して購入する。何故なら乗り心地や自分の運転感覚との相性を確かめたり、といった、カタログスペックだけではわからない点をそれなりの出費をするにあたり確認しようという欲求があるからだ。場合によっては、試乗の結果、とても心地良かったとしても、別の車を購入することもある、と思う。それは見た目の問題であったり、値段の問題であったり、納期の問題であったり。でも、そこで自分の試乗の結果の満足度が、それらの観点で見た比較ポイントを上回ることができなかった、とも言える訳で、そういう意味で、いくつかの点でDAを行った結果、選択することができている訳だ。

今回のBC12の話そのものとはかけ離れるのだけど、そう言えば、こういったハード類にしたって、もしくはエンタープライズ用のアプリケーションだって、実際の”乗り心地”を確かめる機会にはなかなか恵まれない。もちろん、試用や短期間レンタルをするケースもあろうとは思うけど、実際の使用環境においてカタログスペックですら確認することは難しいように感じている。それに、車等と違って、そうそう”見た目”や”デザイン”で”サーバー”を選択する人って多くは無いのではないか、と個人的には思ってる。

だからこそ、これは期待も込めて、なんだけど、「本当に効率の良い」「可用性の高い」「元が安価な」ものなのであれば、IBMさんの「Smarter Cloud」とかのバックエンドとして利用して、かつ、大きく明記しておいていただけないだろうか。

※もう既に利用している、っていうならすみません。

その際には、是非、Powerの各シリーズ等、それぞれでラインナップしていて欲しい。そうして初めて買う側が”試乗比較”できる環境になるような気がするのだ。

ここで冒頭の引用に戻るのだけど、ドリルじゃなくて、そのドリルで開ける穴が欲しい、のと同様、高性能なサーバー自身が欲しいのではなくて、その高性能なサーバーがもたらす効用が自分達にとっていかにマッチしているかどうかが導入する側から言えば重要なはずである。ましてや昨今IaasやSaasだって当たり前にある中、わざわざ自社に導入するには、明確な目的意識が必要になる。

メインフレーム、という製品自身を拡販する、ということと、クラウドサービスのバックエンドに利用する、というのは矛盾を起こしているかもしれない。でも、導入側に、まず容易に比較検討できる土俵を提供することが、”ど新規”の導入企業を拡大できる、そして、「メインフレームの未来を明るく」することができる手段のような気がした。

※二週間暖めておいてこの程度かい?というツッコミはご勘弁を(苦笑)

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