やっぱり「軽自動車」という選択は妥協なのでしょうか?
軽自動車が好きです。・・・という人は圧倒的少数かもしれませんが。
自分、割と好きなんですよね。軽自動車。
何で?って言われると改めて理由は無いのだけれど。
各社が色々工夫を凝らしているからかもしれない。
ご存知じゃ無い方も意外と多い、と思うので、軽自動車の要件について書いてみたい、と思います。
そもそも自動車が「軽自動車」としての取り扱いを受けるためには様々な要件があります。
・全長:3.4m
・全幅:1.48m
・全高:2.0m
・排気量:660cc
・定員:4名
という枠の範囲に収まらなくては「軽自動車」としては認められません。
[参考]細かい要件の変遷はこちら
↓軽自動車検査協会のページより
http://www.keikenkyo.or.jp/about/index.html
すなわち、どの自動車メーカーも、軽自動車、というカテゴリーで商品を出す以上は、前述の条件を守らずして商品は出せない訳です。
したがって、皆さんがどこかで名前を耳にしたことがあるであろう軽自動車は、そのほとんどがその全長および全幅が同じサイズになっています。
条件が絞られている・・・イコールその範囲の中でのベストを尽くすしか無い訳です。だからその中で、どのようなパッケージングをするか、とか、生産コストをどうするか、とか、それでも余りに安っぽく見えないようにするとしたらどのようなインテリアデザインが良いだろうか、とか、逆に、安っぽく見えようが安くするためにはこういう割り切りしか無いとか、様々な工夫が見出せる訳です。
制約条件が多い、という意味でちょっとシステム開発に似てませんか?
軽自動車は販売価格が安い一方で、製造工程が他の自動車に比べてもの凄く簡略化されている、という訳でも無いので、メーカー・販売会社共に台当たりの利益は少ないのです。
営業をやっている時に、
「○○(←軽自動車では無い車の名前)は30万引いてくれるって言ってたのに、△△(←自分が取り扱ってる軽自動車)はたった5万かいな!」
とか言われた時に、
「そんなん30万も引けるぐらいなら、自分で仕入れて売りますよ」
なんてなことを冗談で言っていたのですが、あながち本気だったりしてました。
だいたい、通常の自動車に比べ、かなり限られたフォーマットに全ての機能を収める、というのは、ある意味、日本のお家芸かもしれませんし、だからこそ、様々な工夫・努力がなされ、それが日本の今日の発展につながっている、と大げさな表現をしても良い、と思うのです。
少なくとも、以前、ダイハツのネイキッドという軽自動車を気に入ってくれていたはずのテリー伊藤さんに、
「車を買うときに税金が高すぎて泣く泣く軽自動車を選ぶ人もいる。」
なんて言われてしまうような矮小な存在では無いはず、と強く思い、今回エントリーさせてもらった訳です。
家計面における軽自動車の優位性については、色々材料がありますので、もしご興味のある方はご連絡下さい。必殺の(?)節税方法とかもありますよ!(って書いておいて、実際は大したことが無いのが世の常だったりするのですが・・・)
※正確には「軽自動車」には二輪車も含みますが、今回取り上げさせてもらったのは、「軽四輪」になります。
※10/29 AM9:50追補:現在開催されている東京モーターショーにて行われたシンポジウムにてテリーさんのそんな発言があったそうです。あくまで真意は軽自動車以外の自動車税が高過ぎる、税金の使われ方が問題、というところにあったようですが。