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IT業界はどんなシステムを理想として提供していくのだろうか?

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IT産業という言葉がいつ頃から使われたのか知りませんが、IT産業界は理想像としてどんなITシステムを市場に提供して行こうとしているのでしょうか?先日の日経新聞で、トヨタの渡辺社長は「走れば走るほど空気がきれいになる車を作りたい」とECO志向のこれからに大きな夢を語ってくれています。ユーザ・市場の要求を真正面から捕らえた結果と言えます。

IT産業界はユーザの希望を真正面から捕らえ考えて来たでしょうか?産業が誕生してから日が浅く、技術志向の強い産業ですからこれからなのでしょうが、余りに技術指向で、IT技術と無関係な実業務者にはIT産業は遠い世界のようです。ユーザ要求を真剣に考えない産業は沈滞する事必至ではないでしょうか。

それでは、ユーザはどの様なシステムを望んでいるのでしょうか?ユーザと書きましたがユーザも分類すると経営者・実業務責任者・IS関係者・実担当者と分類されます。IS関係者のようなIT技術者でない経営者・実業務責任者をユーザとして、彼らの要求を真剣に考える時なのでしょう。

経営者の最大の関心事は「企業の存続と成長」であります。どんな環境変化にも適応できる企業にするために「業務の継続改善」をPDCAサイクルで実現するITシステムが必要で、「企業の存続と成長」を確実なものにします。これからの理想システムは「業務の継続改善」を実現する事が必須で「経営とITの融合」を目標とします。更に実務責任者は、自分の実業務を自らの意志通りに構築する事を希望するでしょう。自分が熟知している実業務をIT技術が無くても簡単に操作できるModelerでモデル化し、後はIT技術者にGUI・DB接続を開発してもらい早期開発を実現するわけです。業務の稼動後の業務状況をBSC・グラフ等から解析し、業務改善を行う。まさにBPMのPDCAサイクルを実現するシステムです。

これからのITシステムの主役はIT専門家でないユーザです。そして開発スピードが命です。稼動後に改善の要求が出たり、状況に変化が有ったら即座に改善をしていくのです。

この様なシステムがユーザから求められているのではないでしょうか。間違っても「システムがこうなってるから、仕方ないけど自分たちがシステムに合わせている」何て言うのでは誰も楽しくなれませんね。

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