オルタナティブ・ブログ > Hello! BPM >

BPMが今、面白い。ITシステムが変わる、IT産業も変わる。

BPMS導入の立て役者・・・その4/N氏

»

立て役者・・・その4は、電子部品メーカのCIOのN氏。この企業はグローバル企業、即ち顧客も製造拠点も営業拠点も、そして部品提供もワールドワイドです。N氏、年の半分は海外出張、羨ましいですねの私の戯れ言に、とんでも無い、新規システムの仕様決めに、又、仕様変更に、そして慣熟研修に超多忙で良いこと有りませんよと。企業活動が企業間は勿論、企業内の処理がグローバルになり、CIOの方・情シスの方の海外出張が大変とのことでした。

そのような状況の時、超大手ユーザから部品の納期回答の短縮要請があった。従来の3日以内を半日でとのこと。製造拠点は日本・中国・シンガポールの三拠点。従来はそれぞれの拠点のERP(R3)結果をメイルでやりとりして人間が調整していたが、もうそれは無理。そこで3ヶ所のERPを何ら変更せずに、拠点のERPの上位層にSavvionで納期回答業務プロセスを実現し、半日回答を実現した。

そこでCIO/N氏のBPM/Savvionの推薦の言。

■Modelerの威力・・・複数拠点の現場で、言語異なる人間が仕様決定するのが、従来から一番の問題で有ったが、Modelerで業務プロセスの可視化ができ、皆の認識の共有化がたった2ヶ月でできた。従来はその2~3倍かかっていた。そして業務プロセス図が完成したときに、関係者の相互理解ができ全員が大きな達成感を持つことができた。

■プログラム開発の短期化・・・Modelerで業務プロセスが決まった後、1ヶ月の期間で開発が完了し、都合3ヶ月で業務展開ができた。

■業務ノウハウはルールに・・・実業務を進める過程で出てくる業務上の知恵は、当分は人間対応で行って行くが、固定化してきた段階でルールとして業務プロセスの中に組み込んで行く。

このN氏からもいつも勉強をさせていただいてますが、このシステムの動機は、営業現場からの納期回答を半日にしろ、即ち大手ユーザからの強い要求。この様な要求は実際の現場からでるもの、決してベンダーからは出るものでないな痛感した。この辺に今後のIT産業の生きる道が有るような気がした。

Comment(0)