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情報システム学会「業務プロセスの可視化」分科会第一回会議の報告

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9月1日(木)に第一回の「人間の情報活動としての業務プロセスの可視化」分科会の会議を開催した。メイルでのやり取りをここ一ヶ月ほど進めてきたが、顔合わせは初めて。十数名の会員のうち参加者12名。会員は、大学・ユーザ・コンサル・SI業・ベンダーと多岐に渡る、小生は主査を勤めさせていただいている。

「Modelerを使って業務プロセスを書いてみよう。」というところから分科会を開始したのが8月、情報システム学会を中心に会員を募って15名、更に2,3の方の追加参加があるよう。8月はじめに「分科会設立の背景と進め方(案)」を配り、メイルで意見交換、そして先日9月1日に初顔合わせ、自己紹介からスタートし、和やかな中にも暑い議論を3時間ほど。次回(10月3日)までに各自準備する事(Modeler技術を習得し何か業務をモデル化してみる)も決まり、次回もなんとなく楽しそう。次回は会議終了後、皆で一杯の約束も楽しい理由の一つかも。

分科会設立の背景、色々な立場の皆さんからの意見から幾つかを思い出すままに。

■背景

①情報システムの行き詰まり・・・ユーザの思いが実現できない/赤字プロジェクトの頻発/三文字単語では解決しない。

②原因は何か?・・・現場ユーザの業務が、技術志向のIT技術者には理解できない。

③業務プロセスの可視化からBPMにアプローチしてみよう。

④先ず、業界標準の業務プロセス記述表記BPMN(Business Process Modeling Notation)表記のModelerを使いモデル化し、その経験の中から議論・ノウハウの蓄積をする。

■意見

①BPMN・BPEL等のIT技術論より、使う立場で研究・議論・ノウハウ蓄積をしたい。

②ユーザ企業の多くの方の参加が待望される。                 

③従来の手組み開発ではSI業の次はない。

④ユーザ経営者は現場業務からの新しいIT産業を望んでいる。

④業務のモデル化作業の、企業の問題解決全体の中での位置論も必要。

⑤モデルとテンプレートとは違う。

⑥テンプレートの再利用の為の議論が必要。

⑦誰がどの様にしてModlerを使うのか。

⑧Modelerの使い方もいろいろ有るのではないか。

■情報システム学会について

今春設立された学会(会長 北城恪太郎)で、人間中心の情報システムを志向し活動を開始した学会です。4月の設立記念講演での今道友信氏(哲学者・東京大学名誉教授)の「情報社会における倫理・徳目を創出していく事が大切」は、感動的でした。BPMがその触媒になるのではと、なんとなく一人思ってます。

それでは又。

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