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現役アーティストの目線でこれからの音楽のあり方を考察していきます。社会の様々な課題に対するアイデアを、音楽が持つ可能性と強引にこじつけてコミットします。

パーソナルブランドで勝ち組になった男たち①

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 「音楽実業家」と聞いて、どんな顔が思い浮かびますか?

今回は、もしかしたらちょっと意外な名前から、なんとなく知っている名前まで出てくるかもしれません。

超絶に長くなってしまいそうなので、今回から4回に分けて書いてみようと思います。

《パーソナルブランドで勝ち組になった男たち》

①はじめに(ライセンス契約とエンドースメント契約)

②HIPHOPビジネスマン(ジェイ・Z、ドクター・ドレー、P・ディディ)

③ライセンスの鬼(マイケル・ジャクソン)

④時代は巡るのか(Yoshiki、吉田拓郎、スティーブ・ウォズニアック、本田圭佑)

多分、このとおりに進みます。

 これまで、ちまちま調べ物をしてきたことを、このタイミングでバーっとまとめておこうと思い立って書いております。

実際の所、これを知ってどうなるわけでもないんですが・・・いや、やっぱり非常に参考になる話も出てくるんだと思います!

思い出したり情報を更新しつつなのでアレですが、どうぞお付き合いください。

こじつけ力1.jpg

 ショービズの隆盛とともに音楽ビジネスが形成されてきたわけですが、その歴史は、アーティストにとって根強い人種差別や不平等な契約との戦いでもありました。

 そんな環境下で有利な契約を獲得し、正当な権利と報酬を手にする為に、自らビジネスをコントロールする立場を勝ち取ったアーティストがいます。

 僕は彼らを「音楽実業家」と呼んでいます。

 彼らの成功の陰には必ずキーマンとなるパートナーがいて、自らのパーソナルブランドを確立しながら、それをマネジメントする組織を持つor契約するという手法を取っています。

主なビジネスモデルは以下の2つです。

 

▼ライセンス契約を結ぶ。

ライセンス契約とは、知的財産(特許、商標、著作権、営業秘密、ノウハウなど)の所有者が第三者にその権利を委託または利用許可する契約のこと。いわゆる印税の分配が主です。

 

▼エンドースメント契約を結ぶ。

エンドースメントとは、有名人と肖像権利用や商品化権の独占契約を結び、それを自社の商品販売に反映すること。報酬を得てその企業の製品を使用する契約です。

 

 どちらも、まずブランド価値を作り、別の価値を生み出せるパートナーと手を組んで利益を生み出し分配するビジネスで、ただの業務分担ではない点がポイントだと思います。

海外の名だたるアーティストがどうやってお金を稼いでいるのか、という問いに対しての答えは、ほぼほぼここにたどり着きます。

今回のシリーズはこの2つのビジネスモデルを中心に進みます。

僕自身、調べていた過程で、プロダクション、音楽出版社、レコード会社、著作権管理団体といった組織の役割についての理解も深まったので、じわじわ楽しんでいただけたらと思います。

 次回はHIPHOPでセレブリティに駆け上がった男達の事例をあげていこうと思います。

ライブ出演、ワークショップ・講演・企画開催のご依頼を承っております。

「ライブの場を探している」「○な音楽やアーティストを探している」「ラジオでプロモーションしたい」

など、アーティスト様や音楽関係者の方のお力にもなれるかと思います。

各種ご連絡はお気軽に以下まで。

よろしくお願いいたします。

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