現役アーティストがアプリ会社とコラボして相互プロモーションをした話
昨年末にリリースされたfuchagiさんのiPhoneゲームアプリSmash Weddingのテーマ曲が配信スタートしました。
このゲームのサウンドプロデュースを担当させていただきました。
なんだかプロデュースというとおこがましいですが、提供?コラボ?とか面倒くさいのでカッコつけさせてください。
ゲーム中には宇田川ガリバー哲男のオフィシャルキャラクター「Groovyくん」や、新曲「なぁ?」の英語バージョンも収録されています。
現役アーティストx IT的な取り組み、ぜひ応援していただけたら嬉しいです。よろしくお願いします!
【全世界配信スタート!】
iPhoneアプリSmash Weddingのテーマ曲「Caramelove/すずのしっぽ@めぇこ」が配信開始!
ゲームと合わせて楽しんでください★
[配信ストア]
http://www.tunecore.co.jp/artist/meeco_suzu
[アプリ(無料)]
https://itunes.apple.com/jp/app/smashwedding/id907923299?mt=8
花嫁が花婿候補を蹴散らす爽快アクションゲーム。スコアが伸びるほど婚期が延びるという都市伝説も?!
●きっかけは恩返し
そもそもの始まりが、宇田川ガリバー哲男のオフィシャルキャラGroovyくんを使ったPVを、3Dアニメーションで作ってほしいという相談をfuchagiさんにしたことから。
ちょうど夏のツアーが終わって、冬のツアーが決まった頃、ものすごい情熱と作業量でツアーを引っ張ってくれていたBLUE BIRD BEACHのKenji Yamamotoさんに、こちらからも何か相乗効果を上げるネタを提供できないかと思っていました。
本当に素晴らしい出会いを沢山頂いたし、やってもらってばっかりだったので。
そこで、彼にプロデュースしてもらった「なぁ?」という曲のPVを作ったら、ツアーで見てくれたお客さん・ファン・アーティストみんなが盛り上がるなーと思ったのです。
●技術のシェア
で、前職でご一緒した方が立ち上げた、アプリ制作会社fuchagiさんに相談しました。
すると、ちょうど新作ゲーム「Smash Wedding」の制作中でした。繁忙期ですね。
3D化するのって、初音ミクとか紙兎ロぺとかGolden Eggsとか、あとバイオハザードとかね、ああいうちょっと本格的な技術なんですよ。
この時期に申し訳ないなっていうのもあったんですが、fuchagiさんはBGMを探していたので、じゃあオレやりますからって言って、BGMを提供。
そこから、オープニングページにも別の曲欲しいね~。キャラの声も欲しいね~。
ってなったので、テーマ曲を作って、長野技能五輪の時から様々なガリバーワークに歌で協力してくれている、すずのしっぽ@めぇこさんを歌手&声優として起用させて頂きました。
それが今回の曲ですね。
ワンコーラスしか作ってなかったので、配信するためにフルバージョンに作り直しました。
で、アプリも音楽も順調に進んできた頃、fuchagiさんから提案が。
「あのPV用の3Dキャラ、アプリに入れられない?」と。
曰く、動きのプログラムをするより、3Dキャラを作る段階の方が大変だそうで、せっかくなので入れてはどうかという提案でした。
これは願ってもないことだし、常々ご協力いただきっぱなしのデザイナーDOLOCY'sさんにも喜んでもらえそう!ということで、ボーナスキャラとしてGroovyくんが入ることになりました。
動きのキモさにこだわってもらったので、ぜひゲットしてください!
●楽曲のプロモーション
さらに、「クレジット載せるページにも曲と歌詞流せるよ~。ただし英語ね★」とのことだったので、PVとリンクするように「なぁ?」の英語バージョンを入れてもらうことにしました。
曲名をあえて「nah」というNoのくだけた表現にして、邦題と同じ発音で言葉遊びっぽくしてます。
原曲と同じく、内容は長く連れ添った二人のラブソングで、直接口では言えないことを歌ってるんです。
喧嘩とかしても謝るとか許すとかじゃない領域というか、あるじゃないですか。
女性はそういうの嫌みたいですけど。
「いやーちがうんだよー、まーなんだそのー、本当はこう思ってるしー」って感じを曲名に込めてみました。
●恩返し行脚が形に
ということで、
●fuchagi (アプリ全般)
●すずのしっぽ@めぇこ (歌手・声優・テーマ曲ジャケットデザイン)
●DOLOCY's (Groovyくんデザイン)
●宇田川ガリバー哲男 (テーマ曲・BGM)
と、結果的に超豪華なコラボ企画となりました。
自分にとっては、さながら「恩返し行脚」が形となった格好です。
忙しい中、面白がって一緒にやってくれたみなさん、ありがとうございます。
●音楽とITとか言う前に
音楽とITの可能性についての話題が昨今増えていますが、ただ提供するだけではなく、動いている者同士がタッグを組む「人x 人」のパワーが大事なんですよね。
技術はそれをつなぐツールでしかなくて、結局は情熱だと実感しています。
何をするのもそうなんですが、今回のプロデュースだの提供だのも、それを狙ってやっているわけじゃありません。
アーティストとしての活動をしている過程で、気になることや必要に駆られたことをやっていると、自然とこうなってきたという。
自分のためにやっていることが結果的にお仕事になる、ということが増えてきたのはありがたいことです。
ただそれが、なし崩し的になったら関わる人に申し訳ないし、体裁よくって言い方は好きじゃないけど、カッコ良い物として皆さんにお目見えさせたいじゃないですか。
そこはしっかり担保しなければいけないという義務感は持ってやっています。
狙ったものはつまらないので、自分がワクワクしたり、思わずニヤリとしてしまいそうなことにチャレンジしたいですね!
これからも関わった人やプロジェクトはリンクし続けると思います。それぞれがやれることをやり、それを持ち寄ることで相乗効果を発揮できると思います。
そうして「結果的に」大きく強力な渦ができたらいいなと思いつつ、音楽を頑張っていきます!
PVもお楽しみに!