他人が作った資料でプレゼンできる
実は昨日のプレゼンエントリの続編です・・・
~ 「優秀なやつ」と相対評価される秘訣?(非定期・思いつき連載その3)
昨日、自分ひとりでプレゼン資料を作ったわけですが、実は2時間の講演自体は部下2人を連れて総勢3名でやりました。
つまり、私が作った=他人が作った資料で、部下にプレゼン(一部ですが)させたわけです。
このやり方はたまにしかやりませんが、部下にはいいトレーニングになる確信があります。
(部下が快く思っているかは別ですが・・。^^;)
1. 講演の目的を理解し、そもそもどんな方向性や志向でプレゼンするかいろいろ考察する
2. 各スライドにある言葉と絵をみてそのヴィジュアルイメージからプレゼンスクリプトを考え抜く
3. 他人が作ったそのプレゼン資料がいわんとしていることを推し量る
4. 汲み取れない他人の思いの部分はアドリブで必死に穴埋めする
5. そして何より、他人が作った資料ということが聴衆にばれないように工夫する
あんまりきれいな作文で整理できていませんが、こういう努力を自然に当人はする(させられる・・・)ことになります。
そうすると特に私は当事者ですし、次のようなことが洞察できます
6. 自分のプレゼン意図が理解してもらえたかが確認できる
7. すなわち、自分のメッセージがわかりやすいか、のレベルが推し量れる
8. 当人の理解不足や自信のなさがプレゼンの声量や態度で結構明確にわかる
9. すなわち、当人のプレゼン力、理解できる得意領域とそうでない不得意領域の判別ができる
・・・別に意地悪じゃないんですよ(笑)。
他人の資料でプレゼンできるということは、とっても大切なんです。
そもそも、自分のキャリアが上がれば上がるほど、他人に資料を作成してもらう比率はどんどん高くなります。成果物はもちろん、提案書だってそうです。
俗に言う、「人のふんどしで・・・」みたいなもんです。
依頼・指示して作ってもらったところで、レビューして自分の好みに直したところで、所詮は「他人が作ったもの」なんです。
それでも、あたかも自分が全て事細かに作成した資料のごとく、軽やかにプレゼンしなければなりません。それが理想であり目標です。
以前アドリブが大事というエントリも書きましたが、人に資料を作ってもらって、それを使ってプレゼンを数々こなしていくと、だんだんそういう即興術も身についてくる気がします。
以前もいいましたが、私は基本が非社交的なので(爆)、プレゼンも全然上手なんて思っていません。だから場数は人一倍努力してこなしたつもりです。もし良いプレゼンがたまに出来てたとしたら、ただそれだけの理由です。
でも、人の作ってくれた資料でプレゼンして営業し、報告するのが私の仕事です。
だから、少しでも完璧に近づける技術でプレゼンしたい。少しでも相手を唸らせたい。
それが自分が精進しよう、続けよう、もっと頑張ろうと思う原動力になっている気がします。
皆さんの参考にちょっとでもなれば幸いです。
それにしても・・・逆に、自分の作成した資料が「他人がしゃべりづらい」出来だという反省も一方であるんで、いろいろショックや自戒にも実は悩まされるんですけどね・・・笑