IHIさんのCMは同社の社員も恥ずかしいのだそうだがその理由が深かった件~欲張りすぎはやめましょう!
※いつものように(と言っても前回からですが)太字だけ読めば要点がわかるようにしました。お忙しい方は太字だけどうぞ(15秒で読めます)。
ITに強いビジネスライター森川ミユキです。
実は昨年から今年にかけて立て続けに6冊マーケティングの本のゴーストライターをしましたので、マーケティングにも強いです。
16年ほど通っていた銀座のスナックが今年一杯で閉まることになりました。コロナ禍の中、借金をしてまで頑張っていたらしいのですが、とうとう力尽きたとのこと。
昨日は六本木一丁目で久しぶりの対面取材があり、その帰りに寄ったら、ママから閉店して故郷の沖縄に帰ると聞かされたのでした。
ミユキという名前を付けてくれたのはこのママです。土曜日ではありますが、遊びで1日ママをさせていただいたことが何度もあります。
そういう思い出深いお店だし、ママは私の「女」としてのメンターの1人でもあるのでとても寂しいのですが、私には何もできないので仕方ありません。長年ママが経営に苦しむ姿も見てきたので、正直ホッとした部分もあったのです。
会話がどうしても湿っぽくなっていたのですが、そこにお客さんが入って来ました。
以前2度ほどお目にかかった方で、偶然ですが大学の先輩であるMさんでした。学部は違います。2年先輩なので、ほぼ同年代です。
お勤め先を知らなかったのですが、IHIさんとのことΣ( ̄□ ̄;)
何で驚いたかというと、昼間にFacebookにこんな投稿をしていたからでした。
願えば叶うとはこのこと。それもその日のうちにとは。さっそく伺いました。
ちなみに例のCMとはこの一連のシリーズです(お好きな方がいたらごめんなさい。また出演されているタレントさん等に他意はありません)。
https://www.youtube.com/watch?v=TBAUygaDSMY
「あくまで私の意見で会社を代表するものではないけど、恥ずかしいですよ」
おお! やっぱり社員さんも恥ずかしいんだ(笑)
ただ私はあのCMの演出が恥ずかしいと感じていたのでした。Mさんはそれに同意してくれつつ、もっと深い「恥ずかしさの理由」を語ってくれました。
「ドイツとか温泉とか、いろいろ出てきますけど、1つ1つに実はIHIの技術が大きく関わってるんですよね。それがまったく伝わらない。そこが恥ずかしいんです」
うーむ。なるほど。
そうやって伺うと、実は考えられたCMだとわかります。でも、そんなこととはまったくわかりませんでした。何で唐突にあんな単語が出てくるんだろうとずっと思っていたのです。
要するに欲張り過ぎなんですね。30秒しかないのにたくさんの要素を詰め込んでも、視聴者はキョトンとするだけです。富士フイルムのCMのようの1本につき1エピソードにして確実に視聴者に伝え、何本も出すのが正解でしょう。
広告は詰め込みすぎてはいけないのです。メッセージを絞らないと、ただ恥ずかしいことになってしまうのでした。
何てことは私に言われなくても、広告クリエイターなら誰でも知っていると思うのですけれど・・・。それとも「作り手目線でCMを作れ」という新しい潮流でもあるの?
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