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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

Googleさんから人騒がせなメールが

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3カ月ぶりぐらいの投稿だ。

(自分が書きたいものではなく)自分が読みたいものを書けという趣旨の本を読み、なかなかそのような題材もないもので投稿を控えていた。

今回の記事については、ググっても真相が良くわからなかったので書くことにした。まさに「さっきまで自分が読みたくて、探していた記事」だということだ。

今朝GoogleのGmailチームから、どう見てもあからさまなフィッシング詐欺だろうと思われるメールが届いた

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一応、こんな体験記事も書かせてもらったので、とにかく怪しいメールのリンクをクリックしてはいけない身になってしまった。そんなので被害を受けたらとても恥ずかしいことになるからだ。仕事にも差し支える。

だけどちょっと引っかかったのは、こんなあからさまっぽいGMailチームへのなりすましメールが、そもそもGmailすなわちGoogleのセキュリティを通過できるかということだ。

メアドなどいくらでも偽装できそうだが、しかしどうも本物っぽい(下図)。「Google独自の基準で重要と判断しました。」とまで書いてある。中身を見ているのだ、Googleは。

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そこで本当に詐欺メールなのか、「あなたは公式Gmailアプリをご利用になっていません」でググってみた。

すると同じようなメールが来た人は確認できたのだが、彼らの「このメールどうなんでしょう?」という質問に対して、要領を得た答えが見つからなかったのである。

これは身を挺して確認するしかないと思った。

まず仮にマルウェアが送り込まれるとしても、たぶんスマホかタブレット用だろう。なのでPCでマルウェアに感染するリスクは少ない。

ちょうど最悪マルウェアに感染してもいいようなPCがあったので、恐る恐る「いますぐ切り替え」というボタンをクリックしてみた(ちょっと冷静さを欠いていた。正しい対処法は後述)。

まったくもって「良い子は真似しないでください」という行為であるが、開いたページは・・・。

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れっきとしたGoogle Playのページではないか。念のためドメインも確認したが問題なさそうだ。

一体何を見て?

だが僕はAndroidのスマホもタブレットも持っているが、「公式でない」Gmailアプリなど入れた覚えはないぞ。

ようやく思い至ったのが、6月30日に新たに購入したAndroidタブレットのことだ。確かにそれには「メール」というアプリが初期導入されていて、登録したGmailアドレスのメールを勝手にダウンロードしていたのだった。

ただGmailのほうが何かと便利なので、その日のうちに「公式アプリ」をインストールして、「メール」のほうはアンインストールしたのである。いったいいつの情報を見て、こんなメールを送ってきたと言うのだろう。不気味極まりない。

ちなみに「カレンダー」というアプリもあり、これはGoogleカレンダーの「マイカレンダー」と勝手に同期してくれる。こちらはそのまま使っている。「公式アプリ」に変えたほうがいいのかな? そのうちGoogleカレンダーチームからメールが来たら考えることにしよう。

ということでGoogleさん、僕はGMailに関しては公式アプリをずっと使っているので、こんな人騒がせなメールを送るのはやめてください。あまりにも典型的な「フィッシング詐欺メール」っぽいです。

で、このようなメールをもらって困惑されている方

念のため、まずメールアドレスの詳細を確認しましょう。GMailなら「To:」のあとの「▼」をクリックすると見ることができます。

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次に、リンクが張ってあるボタン(このメールだと「今すぐ切り替え」ボタン)にマウスカーソルを置いてみてください。そうすると画面の一番下にリンク先のアドレスが表示されます。

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表示されたアドレスを見たら、先頭に「https://www.google.com/」とありますので、これは間違いなくGoogleのサイトです(そう、これが正しい対処法。恐る恐るクリックする必要は、実はまったくなかったのであった)。

以上は、フィッシング詐欺メールっぽいメールが来たときの基本的な対処法です。1つでも怪しかったら、メール内のリンクのクリックはやめ、まずは情報収集に努めましょう。

お役に立てば幸いです。


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