12月25日 時に従う~変化はあるが、発展が疑わしい(#581)
生成発展は自然の理であり、変化がないのはその理に反する――松下幸之助さんはこのように言います。
その事例として、西郷隆盛と坂本龍馬を挙げています。
●松下さんの事例の要約
西郷は、龍馬が会うたびに違うことを言うので、信用できないと言う。
それに対して龍馬が反論する。
孔子は「君子は時に従う」と言う。刻々と時は移り、情勢は日に日に変わっている。だから昨日の是が今日の非になるのは当然である、と。
さらに続けて、「西郷さんは、一度こうだと考えると終始一貫守り続けようとする。それでは、将来必ず時代に遅れてしまいますよ」とも。
西郷さんを軽々と評価できないとしつつも、生成発展の原理から考えてみると、龍馬にいささか賛成したいと松下さんは言うのです。
私は、この話からは龍馬が生成発展ということに賛成しているかどうかは判断できないと思います。
変化はいつでもあるし、それには対応しなければ生きていけません。龍馬もそれを言っているに過ぎません。
発展という言葉にはプラスの価値があるように思いますが、変化にプラスもマイナスもない。私はそう考えます。
競争や進歩を否定するものではありません。時によって必要なものだと思います。ただ、これらもいつもいつも必要で正しいこととも思えないのです。
発展、進歩、競争とやってきて、いま世界はとんでもないところにきちゃっているのではないでしょうか?
我々が発展と思っていることは、本当に発展なのか。そういう観点で考えてもいいかもしれません。
今日の一言)変化にプラスもマイナスもない。
本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。
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