12月12日 大きな歯車と小さな歯車~叱りつけるだけのものを持ちたい(#568)
人間は、基本的に平等。ただ、大きな歯車と小さな歯車がある。それらをスムーズに働かせるための潤滑油として礼儀が必要――松下幸之助さんはこのように言います。
礼儀なんてことは教わらないと分からない。自然状態ではなく約束事だからです。
礼儀知らずの人間は、知っている者が叱りつけないといけない――伊集院静さんの『大人の流儀』という本を読んで、我々は年長者としての務めを果たしてないのではと思いました。
ただ、この年長者がそもそも叱りつけられていないので、叱りつけられないのも事実なんですが・・・。
先日、同い年であるリリー・フランキーさんの『東京タワー』を読んでいて、そういえば後輩に理不尽なことをしなくなったのは、我々の世代ぐらいからだったなあと思い当たりました。東京タワーにも、自分らの学年で、後輩へのしごきをやめたと書いてあったからです。
しかし、学校で理不尽がなくなっても、また社内でなくなっても、お上やお客を相手にするとき理不尽は必ず立ちはだかります。それだったら中学・高校ぐらいで経験するほうが絶対にいい。
後輩を叱りつけなくなった、いや叱りつけるだけのものをそもそも持っていなかった、我々「新人類」世代(昭和38年生まれが中心なんだそうです)の責任を、いまさらながらに感じます。
今日の一言)叱りつけない人は、叱りつけるだけのものを持っていないだけに過ぎない。
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1回の募集人数が少ないこともありますが、常に2回分満席になっています。
平日の昼間に、場所も横浜なのに、です。
求められていることをやっているからと言わせていただいてもいいのかな、と最近思い始めました。
2012年2月29日(水)分の受付をはじめました。
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本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。
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