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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

平日の昼間から釣りがしたいから独立した私

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2004年の夏は暑かった。特に7月が酷かった。7月20日の東京の最高気温は39.5度。8月は少しマシになったが、この年の暑さは、私の重い気持ちをさらに重くするには十分だった。

当時、私は行徳から大門まで電車で通っていた。門前仲町で東西線と大江戸線を乗り換える経路だ。

東西線は、西船橋から西葛西まで高架を走っている。その間に新旧の江戸川と中川の三本の川を越える。

重い気持ちを引きずりながら、ふと窓の外を見たら、平日なのに釣りをしている人がいた。すでに定年を迎えて悠々自適だったのかもしれない。しかし、そのときの私には、そんな当たり前のことを考慮する余裕もなかった。ただただ、うらやましかった。

私も好きなときに釣りがやれる身分になりたいと思った。このときに、独立することを決めていたのだろう。

この1年少し後、私は独立していた。

 

●たぶん、君のほうが向いている

 

「場所や制度などにガンジガラメになっている現状を打ち破る方法」というお題を、誠ブログの事務局からいただいた。

私は、独立のすすめはしない。会社員でありながら、「制度、ツール、システム、評価」のしばりから自由になれるのなら、それに越したことはないと思う。(誠Biz.ID「脱ガンジガラメの働き方:あなたをしばっているものは何?」をご参照のこと)

ただ、これは、限りなく自営業に近い働き方を求められるのではないか。そうだとすれば、自営業者の実感を知っておくのもムダではあるまい。そう思って、キーボードをたたいている。

昨日、古巣の会社に同期を訪ねていった。数日前、彼がfacebookでメッセージをくれたのが発端だった。

いま、人事部長をやっているのだという。私は法人向けの研修事業を始めようと思っていたところだったので、営業させてもらおうと思った。ただ、彼は実にいい男であり、人に好かれている。本当のところは彼に久しぶりに会いたいという気持ちのほうが強かった。

最初の挨拶のときに、彼が「この不況の中で独立して6年も続いているのはすごい」と言ってくれた。

私は、ちょっと複雑な気持ちになった。

彼は、社交辞令を言うような男ではない。人並みにお追従をすることがあっても、それは先輩やお客を少し持ち上げるだけのことで、嘘はつかない。彼は本気でそう思っているのだ。しかも、顔が少し疲れていた。現在会社が大変な状況なのだという。

複雑な気持ちになった理由は、どう考えても私よりも彼のほうが自営業に向いているからだった。話を聞きながら「たぶん、君のほうが向いているよ」と私は思っていた。

しかし、彼はそのことを知らないし、敢えて伝えることもしなかった。知ったからといって、それが彼の問題を解決することにはならないからだ。

 

●自由にやりたいと思ったら成功しない

 

彼はたぶん、独立できるのはそれなりに才能があるからだ、と思っているのだろう。

もちろん才能が皆無では独立はできない。ただ、それほど特殊な才能も実は必要ない。

自営業者の友人は、「10年同じ仕事をしていたら、素人からみたら神に見える」と言う。「神」は大げさだと思うが、10年やり続けていたら独立するには十分な能力が得られるという点では、友人に同意する。

大事なのは才能ではないのだ。

濃密な時間をどれだけ使っているか、なのである。

私の周囲には、自営業者や中小企業経営者がたくさいんいる。私自身、6年やってみて、ハッキリ分かったのは、努力した分収入も多いという、実にありきたりな事実だった。

努力というのは、労働時間が長いという意味ではない。一点に絞って、それに対して、常に工夫を怠らない。当然労力もかける。 この時間をどれだけかけているか、それだけなのである。

松下幸之助、稲盛和夫のようなビッグネームはもちろんのこと、私の周囲のプチ成功者も含めて例外はない。才能だけなら、彼らより優れた人はたくさんいるが、成功は才能ではないのだ。

成功は才能ではなく、事業にかけた濃密な時間――これは断言できる。そして、このほかに成功法則などないのだ。

さきほど、私の同期のほうが私より自営業者に向いていると思った理由は、これである。彼の仕事ぶりは、在籍当時聞き及んでいたが、それから判断すると、必ずこのような努力ができる男だと思えるからである。

だから、これも断言できるが、私のように好きなときに好きなことがしたいという動機で独立しても、成功はしない。

でも――でも、なのである。

 

●どちらを選んでも間違っていない

 

一生懸命努力すれば、その分だけ成功する。

私のように、これだけの努力でいいと決めている人間は、その分しか成功しない。その代わり、自由な時間を得られる。

成功者の多くは、私のような時間の使い方は充実感がないと言うだろう。

私も以前は、「怠け者」である自分を気に病んでいた。

でも、そんなことは余計なお世話だと思えるようになって、自分の人生はまんざらでもないなと思えるようになった。

人生は選択の連続であるが、一つ一つの選択に正しいも間違いもない。選択が一つ違えば違う人生があっただけのことだ。

たとえば、あなたが18歳に戻れたとしたら、どんな選択をし直すだろうか?

私は、せいぜいもっと勉強をし直そうと思うぐらいだが、仮にそうできたとしても、今とはまったく違う状況になっているだけのことだ。

いま不足に思っていることは解消されているかもしれない。しかし、いま満足していることも失っているだろう。

今の不足が解消され、満足していることはすべて残っている――そんな選択の連続は、まずあり得ない。あったとしても、結局は仮定の話に過ぎない。

人生はたった一度きりのことであり、自分がしてきた選択に、正しいも間違いもないのだ。

だから、一生懸命努力して成功の道を選ぶのもいいし、私のようにそれよりも自由な時間を大切にするのもいい。

「これでいいのだ!」と心の底から言えるようになれば、そこにあるのは自由だけとなる。

会社員だろうが、自営業者だろうが、経営者だろうが、アーチストであろうが、芸能人であろうが、専業主婦であろうが、何であろうが、この原則は変わらない。

誠Biz.IDを活用して、いろいろなしばりから自由になって欲しい、と思う。

ただ、上の原則を知らなければ、「制度、ツール、システム、評価」のしばりから自由になったとしても、結局何も変わらないと嘆くことになる可能性が高いと思う。 

 

●ピンチのときに無駄遣いができるなら

 

私は、いま、独立してから何回目かのピンチを迎えている。

今年の初めから、つまり震災の前から、仕事が次々となくなっている。震災にとどめを刺された形になったが、そう言ってしまうのは言い訳だろう。

これも、結局自分でそのように選択しているからなのだ。おかげで、新しい取り組みができるようになった。

私はピンチのときには、何か一つ無駄遣いをすることにしている。

今回は自転車(ロードレーサー)を買った。

そんなに高くないが、安くもない。妻はちょっとだけいやな顔をしたが、止めてもムダだと知っているので、最後は笑ってくれた。

おかげで、人生の楽しみが、また一つ増えた。

ピンチのときに無駄遣いができる性格なら、独立するのもいいかもしれない。

関東地方は久々の豪雨である。一瞬、自転車に乗って、ずぶ濡れになるのもいいかと思ったが、帰ってきてから廊下を掃除する羽目になることを想像して、やめた。

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