7月29日 心のすき~人を馬車馬のように働かせる方法(#432)
健康であるために必要なことは心の持ち方であり、心をおどらせて仕事に取り組むことを基本にして、それぞれのやり方で健康を大切にしてほしい、と松下幸之助さんは言います。
この「心の持ち方」というのはよく理解できます。
あるプロジェクトを担当していたときに、ほぼ2ヵ月、朝一番に出社し、夜は一番遅く帰り、土曜も日曜も返上して出社し続けたことがあります。それも2回も。そのうち1回はゴールデンウィークを返上しました。
管理職だったとはいえ、たぶん労基法違反だと思います。
もちろん責任感もありましたが、実はこの間、私は楽しく仕事をやっていました。
理由は、ほとんど私一人でできたから。一部外注もしましたが、それも私のコントロールの範囲でした。
また、技術的に興味のある仕事だったから。研究者が徹夜続きでも楽しそうにやっているイメージがありますが、ほぼそれに近いものだったと思います。
しかしながら、複数のプロジェクトを担当するマネージャーだったときは、ストレスに耐えかねて、会社をさぼりがちになりました。こちらの場合は、管理職であるのをいいことに、実際は有休を消化しきっていたと思うのですが、ごまかしました(もう、時効と思いますので、当時の関係者は給料の返還要求をしないように願います)。
実際は休んだり、遅刻したりするほどの体調の悪さでもなかったのです。しかし、だるくてしかたがなかった。心の風邪だったと思います。
私ほど極端な人間は少ないと思いますが、人間向き不向きがあり、向かない仕事をやると病気になるようです。逆に向いている仕事では能力以上の結果が出ます。
そういえば、いちおう5冊ほど本を出していますが、SE向けに技術評論社から出していただいた3冊の本は、どれも難産でした。
最後は、仕事部屋に布団を持ち込み、限界がきたらもぐりこみ、目が覚めたらまた机に向かうという日が何週間か続きました。
たしかにしんどいのだけど、しばらくしたらくる達成感のことを思うと、続くのでした。
達成感がない仕事は辛いと思います。
今日の一言)人を馬車馬のように働かせたかったら、その人に向いていて、達成感が約束されている仕事をさせればいい。
なお、仕事自体は向いていると思うのに、なんとなくやる気が出ないときは、食生活を疑うべきだと先日教わりました。
本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。
--
新しいブログをはじめました。 → 悩み、考えることが好きな人のための哲学の森と川