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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

5月8日 大事な報告~どちらにしろお役所みたいな人が多いんだよなあ・・・(#350)

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あなたが、緊急の報告事項を抱えているのに、直属の上司とコンタクトが取れない。そこに、さらに上の上司、たとえば部長がやってきた。松下幸之助さんは、迷うことなく部長に報告しろと説いています。

その際に、直接の上司に事後報告を確実に実行せよとも言っています。

この話は、とにかく迅速な報告が必要だということに力点があるのですが、私には事後報告の話も同様に大切に思えました。

まあ、どちらにしろ報告ということができない人が多い。これは確かなことです。

報告ということができない人に理由を尋ねると、単に報告という概念がない人もいます。このような人には、報告ということが大事だと教えればいい。

どちらかというとタチが悪いのは、きちっとした報告書を書こうとしたのだけど、時間がなかったので、などと言い訳する人です。

おまえは、役所か!と突っ込みたくなりますが、本人はきわめて真面目にいうのです。突っ込むまでもない「お役所」体質です。

報告とは重々しいものと思っているようで、そういう教育をどこかで(どこだろう???)されてきたのでしょう。これを直すのは容易なことではできません。

報告というのは、第一報が一番大切であって、その場合は拙速を旨とすべきだと思います。

もちろん、それで関係者に迷惑をかけることもあるでしょう。しかしながら、報告が遅れて手遅れになって、もはや関係者にいくら迷惑をかけても解決しない事態になるのとどちらがマシなのでしょうか?

「お役所」体質のなれのはてが、震災後のいろいろな問題と関わっていると思うのですが、うがちすぎな見方でしょうか。

今日の一言)タイミングを逃した報告をしていると、どんどん信頼を失う。拙速と正確を使い分けよ。

本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。

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