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ITに強いビジネスライターとして、企業システムの開発・運用に関する記事や、ITベンダーの導入事例・顧客向けコラム等を多数書いてきた筆者が、仕事を通じて得た知見をシェアいたします。

5月1日 夢に見るほどに愛する~そこまででなくても感謝はしている(#343)

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5月になりました。5月の『松下幸之助 成功の金言365』のテーマは、「仕事に徹する」ということです。私にとっては、さぞかし耳に痛い話ばかりと想像していますが、目を背けないで、毎日読んでいこうと思っています。

さて、松下幸之助さんは、一生懸命工夫して仕事をやっていれば、最初は性にあわないと思っていた仕事もだんだん好きになり、やがて夢に見るほどの心境になるのも不可能ではないと主張しています。

実際の話、そこまで仕事を好きになるのは難しいと私などは思う(そこまで仕事が好きになれれば幸せというのも理解できます)のですが、それでも、過去も今もあまり好きでない仕事に取り組んでこられたことについては大きく感謝しています。

私の場合、IT業界に17年半サラリーマンとして勤め、その後2年半ユーザー企業のITコンサルタントとして常駐しました。独立したといっても勤務形態はサラリーマンと一緒でしたので、ちょうど20年間、IT業界に「勤めていた」と言ってよいと思います。

それがいやになり、IT関連以外の仕事(お客様は別にIT企業でも構わなかったのです)をやりたいと思い、起業しました。

しかし、IT一筋でやってきた人間です。多少の文才には恵まれていると自己評価していますが、それだけで食べていけるわけがない。

起業してもお金がないときはバイトせよ。私のメンターの一人である福島正伸先生はそのように言います。彼も20代に起業したときに、最初は食べられないので、社長でありながら家庭教師のバイトもしていたそうです。

私も、実際に「バイト」をしてきました。しかも、IT関連の雑誌記事、IT企業の広告記事、IT企業向けの講師など、高額な「バイト」です。これがどれだけありがたかったか(創業1年目と2年目は本業より、これらで稼いでいました)。

これらを「バイト」と言ってしまうと、仕事をくださった方々に失礼かもしれません。ただ、本業でないものはやはり「バイト」であろうし、「バイト」という言い方をしていても本気で取り組んでいるのは、仕事をくださっている方たちがご承知だと思います。

いざ、本業で稼げないときに高額のバイト収入が見込めるのは、実にありがたいことです。ダメなときでも、バイトをすればいいという気持ちがあれば耐えられます。これもなんだかんだ言いながら、20年間我慢して勤めてきたからだと思っています。

今日の一言)仕事が好きになれないとしても、我慢して続けていれば、自分を助けてくれるときが来る。

本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。
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