5月17日 臨床の仕事~現場を知らない不幸(#359)
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松下幸之助さんは経営や商売は臨床医学にあたるといいます。つまり実地の体験を積まないとうまくいかないということです。
販売経験のないものが販売計画を立てられるだろうか?製造経験のない人が設計をしていい製品ができるだろうか?
私はIT企業に入社しましたが、3年間は丁稚奉公だといわれ、とにかく現場でみっちりと技術的な仕事をさせられました。自分は技術よりも管理に向いていると思ったのですが、有無を言わさずでした。
これを本当にありがたかったと思っています。
IT業界からほぼ引退している今でも、IT企業から技術研修のお仕事をいただいたりするからです。
SIerと言われるシステム開発の一次請業者では、入社以来開発経験がなく、管理だけをやっている人が大勢います。
この人たちが気の毒かどうかは分かりません。ただ、少なくとも会社の仕事だけではIT技術者として一人前になれないのは確かだと思います。
しかし、管理者では転職もままならない。
企画や販売など他の道で一流になるか、協力会社に出向いて一緒に仕事をさせてもらうなど一工夫ないと、将来は厳しいのではないかと思います。
今日の一言)現場を知らない人は、本当の意味で一人前にはなれない。
本年の一日一言は、『松下幸之助 成功の金言365』を毎日1ページずつ読んで、自問自答するという趣向です。
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