「バカ相手に怒ってもしょうがない」は本当か
Specialオルタナトークが、どんどんITから離れていくことに、ドキドキしながらちょっとうれしい大木です。ま、週末ですし、ということで。
「怒る」と「叱る」が違うことは、マネジメント層向けの研修を受けたことがある方なら、一度は聞いたことがあるだろうと思います。「叱るのはいいけれど、感情に任せて怒ってはいけない」ということですね。そう思います。
とはいえ、人間である以上、全く腹が立たないというのは難しいわけですね。「カチン」とか「イラッ」とまででなくても「う〜ん。。。」と感じることは、少しくらいはあるわけです。僕もあります。歩きタバコの人の煙でけむいとき、携帯眺めて歩いてきてぶつかりそうになるとき、というような、見ず知らずの人に対するときもあれば、社内でそう感じるときも、少しくらいはあるのではないでしょうか。
以前ある会社の営業部長が「お客さんが何を言っても腹は立たないけど、自社の人間だとつい怒ってしまう」という話をされていました。このお気持ちも分かります。お客様は神様です、などとのたまうつもりはないけれど、お客様と自社の社員とでは感じ方が違うのは自然だと思うんですよね。
相手に求めすぎると、怒りは大きくなると聞いたことがあります。たしかに、相手に期待するからこそ、「お前なあ」という感じになるのでしょうね。その逆に、期待していない相手には、そんなに腹は立たないですよね。「ま、そんなものでしょう」とか、あるいはそもそも見ていなかったり。
ときどき「バカ相手に怒ってもしょうがない」と言っている人を見かけますが、たいていの場合、本当にそうは思っていないようです。「バカ相手に怒ってもしょうがない」というのを意訳すると、「期待していたのに意外とバカで、本当にバカなのであれば怒ってもしょうがないんだけど、元々は期待していたから結構腹が立つ」ということのようなんですよね。(笑)
この「バカ」の定義も曖昧で、何を基準に言っているのかわからないことが多いですし、僕を含めて自分のことを理解していない人は多いので、ほぼ勝手な感情論に過ぎないわけですが。
小俣さんが、とてもいいことを書いておられます。
もっと期待に近づけたいのであれば、「一緒にやればいい」のです。丸投げして100%思っていた通りなどということはまずないと思えばいいのです。
まったくもってその通りですね。丸投げでは、自分の存在意義がなくなってしまいかねませんし。今回のオルタナトークは、まだまだ興味深い意見を聴くことができそうで、期待している週末です。
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